東雲家の長男 (ページ11)

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『だから、彰人、もう俺に憧れの気持ち抱くな、俺はお前より歌もダンスも上手くない、それは今日痛いほど分かった、だから、な？』

彰「っ……いやだ…！！兄ちゃんは今までもこれからも俺の憧れなんだよ！」

『…おい…話聞いてたのかよ…』

彰「兄ちゃんがいなかったら、俺は歌なんかやってない！！兄ちゃんがいたから歌もダンスも好きになった」

彰「俺は、兄ちゃんのすげぇかっこよくて迫力がある歌もダンスも大好きなんだよ…！！」

『……でも、それは昔のことだろ？今は違う、そんなのはなくなってた、自分でもわかってる』

彰「たとえそうだとしても、俺は兄ちゃんの努力してるとこも知ってる、人一倍歌の練習をしてたことも、そんな、努力家な兄ちゃんに憧れた」

『…彰人…？』

彰「兄ちゃん、兄ちゃんの歌を聴いた奴らが何を言ったって俺だけは兄ちゃんの味方だから、だから歌続けて」

『………続けるかは分かんねぇけど……俺にもう少し自信がついたらもう一回リベンジすっから』

彰「ん…」

仲直りでいいのか？

とりあえず、自信がついたら再挑戦…