原石くんとももちゃん (ページ26)

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あ、ストーカーされてるんだって意識したのは
手紙にあったXデーと書かれた2日間の1日目

…帰り道、つけられたから

歩いても歩いても消えない自分と同じペースの足音

走って逃げようとしても、変わらない距離感に
助けを求めたかったけど求められなくて

「 …ごめんね、急に電話しちゃって」

髙地 " 全然！帰り道？"

「うん！ひとりで歩いてるから暇なの〜」

髙地 " ははっ(笑)今日オフなの俺だけだもんな "

「こーちとお話したくなったの！」

髙地 " ありがと(笑) 暗いっしょ？気を付けろよ？"

「うん！お家着くまで付き合って？」

せめて代わりに声を聞いたら落ち着くかなって思って
家にいるメンバーに電話して自分の心をなんとか保ってた

家に着いてこーちにありがとうを伝えて中に入る
そこでまた異変に気付いてしまった

「 …っ、なんで、」

いつもは下のポストに封筒があるのに
今日はお部屋のドアのポストにダイレクトに入れられてたから

ストーカーはここまで入れるんだ
そう思ったら、震えが止まらなかった

実は部屋にもう入ってるんじゃないか
盗聴器が仕掛けられてるんじゃないか
監視カメラが見えないところにあるんじゃないか

考え始めたらキリがなくて
でも、すぐそこまで来てる事実に涙が止まらなくて

ﾋﾟｺﾝｯ

個人情報もどこまで知られてるのか分からないけど
何もかもが怖くなって通知の音すらドキッとする

そんな日が続いた

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悠馬くん迎え、最後だから遅くなるかも

気付いたら眠れないまま朝を迎える

当たり前の日常になってるのが1番辛くて
忘れていた2日目のXデー

今日何が起こるかなんて、この時はまだ分からなかった

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