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田中side
運ばれていくAの姿が
頭から離れないまま終わったライブ
…多分上手く笑えなくて、ボロボロだった
マネ｢ みなさん、病院行きますよ ｣
京本｢ A今ひとり？｣
マネ｢ 有馬さん(匠海くん)が着いてます。お兄さんも飛行機に乗ってこちらに向かってるそうです ｣
京本｢ …そっか ｣
松村｢ 大丈夫そう？｣
マネ｢ 今は眠っているみたいです ｣
大人数で押しかけるのもどうかと思ったけど
やっぱり顔を見ないと安心できなくて
やっと会えた彼女の姿は見てるだけで苦しくて
まじで許さねぇ、そう思った
じぇ｢ …可愛いお顔、早く綺麗になるといいな ｣
森本｢ ずっとアイドルは顔が命ってうるさかったもんな〜 ｣
�眞�｢ 明日からどうすんの？｣
マネ｢ Aは全公演出演見合わせっていうのが事務所の方針 ｣
松村｢ まあそうだよな ｣
京本｢ 樹、あんま思い詰めんなよ ｣
田中｢ …おう ｣
何も出来なかった自分が許せなくて
今はひたすらAが起きることだけを願ってた
.
｢ …っ、｣
田中｢ A、わかる？｣
｢ じゅり、｣
田中｢ うん、樹だよ。…まじでよかった、｣
病院について2時間位だったころかな
Aが目を覚まして色々先生に見てもらって
とりあえず、1日入院すれば大丈夫ってことになって、単独と追加公演についての話し合いが行われた
｢ …1曲でもいいから、出る ｣
マネ｢ お前自分の状況わかってる？死にかけてんだぞ？｣
｢ うん、わかってる ｣
マネ｢ 正直、事務所としては出す訳にはいかない ｣
｢ どうしても？｣
マネ｢ どうしても。さすがに度が過ぎる ｣
｢ …匠海くん自身も、出ない方がいいって思うの？｣
マネ｢ うん。今回は俺もAの気持ちには応えられないよ ｣
｢ …みんなは？｣
どうしても出たいというAに
誰も首を縦に振ることが出来なくて
…また、守れなかったらって思うと怖くて
｢ ひとりになりたい ｣
マネ｢ A ｣
｢ 今回は出るの辞めるから。
…だから今はひとりにして欲しい ｣
マネ｢ はぁ…わかった。明日また来るから ｣
渋々出た病室から泣き声が聞こえてきて
いてもたってもいられなくて
俺らは6人でファンにメッセージを出すことにした
絶対に今回のことを俺らは許さない
そして、Aとまた7人でステージに立つ
そう誓うために
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作者名：ひめ | 作成日時：2021年5月14日 23時
