"僕ダけを、見テ？" (ページ2)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:9,094 hit

.2 ページ2

You side

.

コーヒーをいれたカップをもってリビングに向かい、

テレビをつけて天気予報をみる。

今の季節は春。キャスターの人が春らしい服装で
笑顔で天気を伝える。

そういえば今日は新入社員がくるんだっけ、

テヒョンが、イケメンが来るらしいよ！！とか
言っていた気がする。

なんでイケメンと分かるのかは知らないが
とにかくこいつは人脈が広い。
誰かに聞いたんだろう。

テレビの右下に表示される時間をふと見る
7時30分か...そろそろ準備しないと。

そう思って、再び寝室に戻った。

身だしなみは結構きちんとしているほうだと思う。
シャツだってちゃんとアイロンがけをしてるから
シワがひとつも見当たらない。

着替え終わったら、また洗面台にいって
寝癖でカールした髪をストレートアイロンでのばす。

しっかりのばしきれているか、鏡で確認してから

昨日買った新しい香水を手首と首につけて、

かばんをもって、持ち物は大丈夫かだとか窓はしめたかを確認してから、

靴を履いて家を出る。

もうすっかり暖かくなってきた道を歩き駅に向かう。

途中で、カフェの店長さんのキムソクジンさんに
会ったので挨拶をしておいた。

あっちも笑顔でおはようございます。またいつでも
来てくださいね。と言ってくれた。

キムソクジンさんにはいつもお世話になっていて、
よく相談に乗ってもらったりしてる。

なぜか安心するというか、なんだろう雰囲気かな？

キムソクジンさんは、
俺の兄、ミンユンギと仲が良くて

高校の時からの友達で、学年は違うけれど
いまも一緒に出かけたり、ご飯をたべたり...

そんな友情に憧れたりもする。

こんなのが憧れなんだよね。とテヒョンに伝えたことがあるんだけど、

なんで？！僕がいるじゃん！！

とドヤ顔で言われたなあ...と思い出す。

そうしているうちに最寄り駅に着いたので
かばんの中から定期を出して改札を通った。

目の前に、観光客らしき人と茶髪の背の高い男性が
見えて、茶髪の男性は見たことがある...

というか、会社で嫌でも見る顔だったので
そのままスルーして

ホームにつづく階段に向かった。

.....なにかすごい足音がするのは気のせいだろうか。

嫌な予感は的中していきなり後ろから抱きつかれた。

『っ、』

そりゃ、嫌でもびっくりするわけで

『ねえ、なんでスルーして行ったの？』

なんて耳元で囁かれたら顔が赤くなるのも
しょうがない。

.