44話 ページ45
hys side
俺は今ステージを眺めている
ステージではボタンを構えるA
今は決勝
俺は惜しくも1○差でAに負けてしまった
今回は自分の得意分野が出たし、ちゃんと押せたのは良かったと思う。
ただ、Aが俺より知識量が多かった。
完全実力差が出たと思う。
負けて悔しいが、今の実力は出し切れた。
決勝でも集中した顔つきで、どんどん押していくAの姿は本当にかっこいい。
今日でわかったAのボタンを構えるまでのルーティン、知識の幅広さ…。
負けられないと思いつつも、かっこいいと少し憧れてしまう。流石だ。
進「問題 同じ種類の恒温動物では、寒い地域に生息する固体ほどt」
「ベルグマンの法則」
進「7○1×で、優勝はAA！」
林「凄い…」
思わず呟いてしまった。
圧倒的な強さを見せて、やっとAはステージで笑顔を見せた。
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大会も終了し、出口でまだ出てこないAを待つ
なんとなく、もう少し話したかったから。
すると出てくる人達の話が聞こえてくる
A「やっぱAさん強すぎんな〜笑」
B「流石だわ笑」
あーやっぱり有名人なんだな…
高校でもだいぶ有名なクイズプレイヤーだったってこうちゃんから聞いていた
A「しかも美人すぎるだろ笑」
B「お前それずっといってんじゃん笑声かけてくれば？笑」
A「無理無理笑俺なんてお呼びじゃねーよ笑」
B「それはある笑」
A「でも俺さっき落とした物拾ってもらった笑」
B「お前ズル！笑」
たしかにAは美人だと思う。
クイズやってる時は本当に綺麗な顔をしてるし、
あーやって時々みせる笑顔は可愛いという言葉が合うと思う。
そっか…Aはそういう意味でも人気なんだな
「林さんお疲れ様です！どうされたんですか？」
やっと出てきて、俺に気付いて話しかけてきてくれた
周りからは痛いほど視線が刺さるのを感じる
林「いや、Aともう少し話したいと思って待ってた。聞きたいこともあったし」
「そうだったんですか！すみません！長い間お待たせしちゃいました…」
林「全然大丈夫だけど」
いやそれより周りの視線には気づかないのか…？
まぁこの様子だと自覚はなさそうだ
「今日この後こうちゃんとご飯食べに行くんです、林さんも一緒に行きませんか？」
林「え、いいの？」
「はい笑こうちゃん喜びますよ笑」
林「じゃあお言葉に甘えて…」
「じゃあ着くまで今日の復習しましょ！」
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作者名：向日葵 | 作成日時：2020年6月30日 0時
