30話 ページ31
sgi side
〜ピンク(ジャスミン)〜
カフェで向かいで勉強しているAがうつる
さっきとは変わって清楚な服装に三つ編みで、髪をまとめている
「ここはどうやってやるんですか？なるほど。ここで代入すればわかりやすいのか…」
「じゃあここはこれであってますか？」
「正解？やった！笑」
そうやって喜ぶとペンを置くAはこっちを笑顔で見つめて話を続ける
「いつも勉強教えてくれてありがとうございます！先輩教え方上手だからついつい頼っちゃう笑」
「妹みたいなやつほっとけないって？…妹か〜笑」
少し表情が曇る
「私は先輩がお兄ちゃんは嫌ですけどね？だって…彼女になれないし」
カップで口元を隠して横を向いていたAが
カップをおいてこっちを見る
「先輩の好みになれるように頑張って大人っぽくなろうとしてるの、いい加減気付け…バカ」
どんどん声を小さくさせて真っ赤になったAは下を向いた
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〜パープル(スイートローズ)〜
お店の前だろうか少し暗い外の映像がうつる
「お疲れ様〜今帰り？」
後ろを見ると髪を横に流した大人っぽい格好をしたAがいた
「駅まで行くでしょ？せっかくだし一緒に帰ろうよ」
Aと並んで歩く
「今日お店忙しすぎたよね〜笑流石に疲れたよ〜笑」
そうやってAは笑う
「あ、そういえば言ってなかったけど…うち今月でバイト辞めるから。」
少し寂しそうにAが笑う
「ちょっと大学が忙しくなってきたんだよね〜笑もうすぐ卒業だし笑」
「こんな優しい先輩が辞めたら寂しいでしょ〜？笑」
「なーんてね！冗談冗談笑おばさんがいなくなってもだよね〜笑」
少し前に行くA、後ろ姿だけが見える
「俺も寂しいか…」
Aは振り返って少し余裕な顔をして
「じゃあ好きって言ったらどうする？」
と笑った。
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山「……」
こ「……」
須「……」
俺らは今顔を手で覆って固まっている
伊「な？」
俺らが動画を見ている間に復活していたのか
タイピングしていた手を止め話しかけてくる
須「これは確かに悶える」
山「可愛すぎかな…」
こ「ちょっとこれは…うん」
伊「だよな」
山「演技上手すぎじゃない…？」
こ「確かに」
伊「カメラマンになりたい」
須「その気持ちわかる」
こ「直接みたら耐えられないかもしれない」
山「一理ある笑」
福良さんが来るまでAの話は尽きなかった
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作者名：向日葵 | 作成日時：2020年4月3日 0時
