2話 ページ3
社長side
オーディションの時もいい演技をしていた。歌もよかったし、これからこういう子が求められるようになる。そう思って合格にした。
若いし明るい雰囲気もあるしすぐ人気がでるだろうなとも感じた。
だが男性役も出来るのだろうか
声は他の女性声優と比べても低いわけではない
そんなことを考えていたらすぐに録音が始まった
「「もー、だから目覚ましちゃんとかけときなさいっていったのに…ほーら！ボーッとしてないではやく準備してきて！お姉ちゃんが送ってあげるから…ほんと手のかかる妹なんだから」」
最初は姉役、落ち着いた大人の女性らしい声もしっかり出せてるね。次は明るい妹役
またAが一呼吸置いてからセリフを言い始める
「「お兄ちゃん聞いて聞いて！今日ルリのクラス、文化祭のお店決めたんだー！あ、でも当日までの内緒だから！絶対きてよねー？ルリめっちゃ頑張るから！」」
さっきとは切り替えて少し抜けてる甘え上手な妹が上手く演じられてる
これは色々な役を受けさせられるな…
これからのことを考えていたなか、聞こえてきた声にハッとした
「「先輩、俺も男だってわかってないでしょ。先輩はいつもあのクソ兄貴に夢中だもんな…俺はずっと前から先輩の事しか見てないのに」」
生意気な後輩役、ただ年下の生意気な可愛さだけじゃなくて、切なさや男らしさも上手く含んでる
こんなに声を操れるのか…
「「ん？あぁ君今日試合見にきてくれてた子だよね？大きな声で応援してくれたから気付いたよ。ありがと。え？マネージャー？まじ！？助かる！じゃあこれからよろしくな？マネージャー？」」
次は爽やかな先輩役。女の子が好きな王道王子というものをよく理解してる。これは強みになるな。
この子なら…
ブースからAが出てくる
松「お疲れ様！いい演技だったよ！OK！」
「よかった…ありがとうございます！」
うん。やらせてみようか
社「A、オーディション受けてみない？」
「はい？」
：
：
：
：
：
：
you side
「ただいまー」
靴を脱ぎながら誰もいない部屋に向かって呟く
実家から通うのは距離があるし仕事を優先する為に一人暮らしにした
ソファに座り込みながらさっき渡された台本を鞄から取り出す
「初オーディションがこれはまずいでしょ…」
もちろん今までオーディションは沢山受けてきたが事務所に所属して初めてのオーディション。
なのに…
「なんでいきなり主役選んじゃうかなぁ…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 770人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「声優」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
向日葵 - 尻尾さん» 誤字に気づいてくださるの本当にありがたいです！修正させていただきます！ (2021年2月11日 19時) (
レス) id: 6167edb96b (このIDを非表示/違反報告)
尻尾(プロフ) - 楽しく読ませていただきました！イベントのくだりで孫にも衣装になってますが、馬子にも衣装が正しいかと…！ (2020年6月22日 5時) (レス) id: e3ea7e113a (このIDを非表示/違反報告)
向日葵 - ??????さん» 申し訳ございません！気付きませんでした！速直させていただきます！教えてくださいありがとうございます！ (2020年2月15日 0時) (レス) id: 6167edb96b (このIDを非表示/違反報告)
??????(プロフ) - 西山宏太郎ではなく西山宏太朗ですよ〜！ (2020年2月13日 21時) (レス) id: fe432cea40 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵 - たろたさん» 嬉しいです！楽しんでくだされば嬉しいなと思います！ (2020年1月24日 1時) (レス) id: 6167edb96b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：向日葵 | 作成日時：2020年1月17日 0時
