はっちゃけ妹系新人声優は皆の人気者

1話 ページ2

you side

やっと事務所に正式に入ることが出来た
自分が入りたいと思っていた事務所だ

一応評価はしてもらえてたみたいで、養成所にいた時に時々モブの仕事は受けさせてもらえたけど
事務所に入れてもらった以上、もっと活躍して沢山のお仕事こなさなきゃ。

今日は事務所でサンプルの音声をとったり、写真撮ったりしなきゃいけないらしい
自分の夢に少し近づけたのが実感できてワクワクしている

そして事務所に着いた
受付に説明すると担当の方が来てくれるらしい
座って待っていると


？「お待たせしてごめんね、Aさんだよね？」


爽やかそうなスーツの男の人に話しかけられた


「はい、よろしくお願いします！」

？「よろしくね、今日色々しなきゃいけない事が多いから俺が説明するから。あ、俺は松村蓮な。よろしく」


松村さんは優しく笑った


「はい！」

松「じゃあまず撮影から始めるからスタジオ行こうか」


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スタジオで何枚も写真を撮った。
慣れてなくて恥ずかしかったけどカメラマンさんが本当にいい人で楽しかったな笑

えっと、次はサンプルとるんだっけ…


松「はい！ここで録音するからブース入ってくれる？」

「はい！あの…私は女性役ですか？男性役ですか？」

松「あ、Aさんどっちも出来るんだっけ！？どうしよう、待ってね！ちょっと確認してくるから」


すると松村さんがバタバタと出て行った
慌ただしい人だなぁ笑

大人しく待っていると何故かもう1人入ってきた


松「Aさん待たせてごめんね！社長が直々に見てくれるから」


…ん？今なんて言った？


社「ごめんね、オーディションの時は女性役と子供の役やってもらったんだったよね。用意してなかったから急遽だけど台本持ってきたよ」

松「社長がたまたまお時間が空いてたらしくて、見にきてくれたんだって！頑張ってね」

「は、はい！！」


なんでそうなるの！？意味がわかんない！！
普通ただの新人の録音なんて見にこなくない！？

もう何突っ込んでも逃げ場なんてないしやるしかないか…

台本も一度全て読み役を理解する
うん。こういう役なら養成所の時にやった事がある
シンプルな役だけみたいだしとりあえずやってみよう


「もう大丈夫です、お願いします」


深呼吸しながらブースに入る
うん、いける


松「3、2、1」


そして私は口を開いた

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