本気 【弟者】 ページ15
〈設定:弟者の彼女〉
最近発売された格闘ゲームをAは弟者と一緒に遊んでいた
「やったぁぁぁああ!」
「あぁぁああ!?また負けたぁ!?」
「もう少しで負けるとこだったわぁ!」
「っなんで勝てないんだよぉ!!」
ゲーム開始から20戦、Aが11勝9敗、弟者が9勝11敗の結果に
Aは笑いながら喜ぶ中、弟者はコントローラを構えたまま悔しそうにしている
「はぁー笑いすぎてお腹痛い(笑)」
「くっそ!次は絶対に勝ってやる!!」
「それフラグだから!」
Aの指摘通り弟者は見事にフラグを回収した
意気消沈してる弟者を笑いながらAが慰める
「笑ってるんじゃねぇ!」
「はははっ(笑)」
「ゲーム変えよ!もう嫌!」
「いーよ?なんにするー?」
弟者が取り出したのは某ゾンビゲーム。新しくデータを作りストーリー開始。チュートリアルを終え本編に突入し開始地点の屋敷を探索
真っ暗な屋敷内を月明かりが照らしているがかなり不気味なので2人くっついて行動していた
「ちょっと、あんまくっつかないでよ!」
「Aだってくっついてるじゃねぇかよ!」
「はぁ?そんな事ないし!」
「あぁ..なんか角から出てきたりして..」
「っばか!そんなこと言ってると!」
廊下を歩いていると曲がり角からゾンビが『呼んだ?』と言う感じで飛び出してきた
「「あ"あ"あ"あ"!!!!」」
叫び散らしながらハンドガンを同時に発砲。その後も弟者がフラグを立てていくおかげで驚き連発パーティーになった
ホラーが苦手な2人にとって効果音でもビックリするのに弟者の驚く声でもっと驚くA
ストーリーのchapter2まで行ったところでゲーム終了となった
「あ"ー声がガラガラだわ」
「怖かったー」
「弟者の声の方が怖かったわ」
「あんなん驚くじゃん!」
「うるせー、言い訳するんじゃないよ」
あーだこーだ言い合っているうちにAのパートの時間が近づいていた
「やっば、早く支度しないと」
「俺も今日はおついちさんの家に行かなきゃ」
「おついちさんに迷惑かけちゃダメだよー?」
「分かってるよ!」
弟者がAを見送ろうと玄関までついて行く。行ってきます、と言って家を出る間際Aは弟者に向き直り
「今度ゲームする時は手加減無しだからね!」
にっ、と笑い固まる弟者をデコピンして出て行った
弟者はバレてたのかと苦笑いしながらご要望通り次は本気で相手をしようと心に決めた
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作者名:美月葵 | 作成日時:2018年5月2日 17時