◎あまあま。 ページ5
りゅちぇside
今日はISLANDfestivalのリハーサル。
そして今は休憩時間。
だいすきなきょろちゃんは大橋くんと
仲良さそうに喋ってる。
あんなとびっきりの笑顔僕には見せへんくせに、
「おおにっちゃん」
「大ちゃん？どうしたん？」
「恭平とはっすん、昨日夜ご飯行ったらしいよ」
「え」
ふつふつと嫉妬心が沸いてくる。
きょろちゃんが他の人と喋ってるだけで
嫉妬しておかしくなりそうなのに
こんな追い打ちをかけてくる大ちゃんは悪い人だ。
「「あはは！！」」
ふたりの楽しそうな声が聞こえてくる。
この場におったら苦しむだけだ、
そう思って外に出ようとした時、
『りゅーせー！』
僕の名前を大好きな声が呼ぶ。
でも。
すぐには行かへん。
昨日も大橋くんとご飯食べに行って、さっきもすごい笑顔で話してたくせに。
大橋くんのほうが好きなんちゃうん。
『りゅーせー？』
ちらっときょろちゃんのほうを見ると
きょとんとした顔で僕を見てた。
めっっっちゃ可愛い。
年上のきょろちゃんに可愛いって言うんも
変かもしれやんけど、、
『流星、おいで！』
きょろちゃんはそう言って手を大きく広げる。
僕はいてもたってもいられず、きょろちゃんの胸に飛び込んだ。
「きょろちゃん、」
『なに？』
「僕より大橋くんがすき？」
『え？』
「昨日も大橋くんとご飯食べに言ったんやろ、さっきもめっちゃ笑顔で話してたし、」
『りゅーせ、』
「……」
『嫉妬、してくれたん？』
「っ///」
『図星？』
「ち、ちがうし、」
『素直じゃないなぁ、こんなに顔真っ赤やのに』
「きょろちゃんのばーか、」
『もーだいすき！！』
端から見たらただのバカップル。
でも僕にとったらすんごい幸せ。
「きょろちゃんだいすき！」
_________________________
後日
「はっすんとご飯行ったんも嘘やし、楽しそうに話してたんも全部おおにっちゃんを嫉妬させるためやで、」
「えっ！？」
『ちょっと大吾くん！なんで言うんすか！？』
「てへぺろ。」
「許しませんからね！？」
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作者名：め ぐ | 作成日時：2019年6月2日 1時
