あの日の海とkiss (ページ4)

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A「ねぇ、東京ってどんなところ？」

侑李「大きい建物がたくさんあって、人が溢れかえるぐらいいるところかな？」

人が・・・たくさんいるんだー♪

侑李「でも、僕、出身は静岡県だからね。」

A「へぇ、でも、侑李、都会人だよ。」

侑李「え？」

A「だって、すごいカッコいいもん」

侑李がきょとんとするなか、私は話を続けた。

A「島では見ない、綺麗な肌だし。髪も、女のコみたいにサラサラだし。それに、私なんかとずっと一緒にいてくれるし。」

侑李「え？」

A「前も、東京から観光に来た男の子がいたんだけど、私のテンションがうるさいって言われて。友達になれなかったんだ。」

私が唯一、島に生まれて嫌な出来事だった。

A「たがら、私は侑李が大好きだよ。」

１日で、こんなに一緒にいたいって思える人に出会ったのは初めてだから。

侑李「ありがとう、僕も好きだよ。」

A「じゃあ、また、来てくれる？」

侑李「うん、約束するよ。」

A「うん、約束！」

ふと近づく二人の顔

夕日が沈んでいく空のしたで

私たちは、キスをしました。