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貴方side
侑李「・・・ごめん、」
侑李くんからのキス・・・。
なぜだか、自然と嫌じゃなかった。
A「似てる。」
侑李「ぇ？何が？」
A「昔のキスと、です。」
侑李「Aってさ、鈍感？」
A「へ？いや、別に鈍感では・・・」
侑李「だって、キスしても僕のこと思い出せないの？」
A「はい？」
侑李「僕だよ？１０年前、島で会った。」
A「ぇ、ちょ、は？」
侑李「ちょっとは、売れたから、テレビで見てくれてるかなって思ってたのに。」
A「私、最近ジャニーズ知ったので。」
侑李「え、じゃあ、１０年前の僕のこと知らないの？」
実は、私と出会ったあの日。
Hey!Say!JUMPとしてデビュー出来たご褒美の家族旅行だったらしい。
A「じゃあ、あの時の、侑李、なの？」
侑李「何回も言ってるでしょ？」
A「いつから、私だって気付いたの？」
侑李「横アリで会ったときから。Aのことを、見間違えるわけ無いでしょ。」
A「じゃあ、名刺を渡してくれたときから、・・・」
侑李「うん、Aだって気付いてた。」
A「もー！！言ってよー！！」
こっちは、ペンダントが同じだから、もしかしてらとか思ってたけど。
まさか、芸能人だとは思ってもないし。
一生懸命、侑李じゃないって思おうとしてたのにぃぃぃ！！！
A「じゃあ、聞くけど。なんで、来てくれなかったの？」
侑李「行ったよ。」
A「ぇ、いつ？」
侑李「四年前」
四年前って・・・
A「私、上京してるわー！！」
侑李「そーだよ！！僕が忙しい中、頑張って行ったのに、上京したよって言われて。」
A「こっちだって、ずーーーっと待ってたのに。なんでそのタイミングなの！？」
私達は、何回か口論した。
侑李「まぁ、昔と変わってなさそうだし、良かったかな？」
A「そっちこそ。」
お互い微笑んだ。
でも、それも終わってしまう。
A「じゃあね。」
侑李「うん、お大事に」
特に何も無いまま、私達はお別れした。
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作者名：ユウラン☆１号 | 作成日時：2018年3月5日 12時
