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「そこまでいって手繋ぎ止まりかよ。いやん、初々しい」
「殴るぞ」
「痛い痛い!すでに殴ってんじゃん!」
結局あの後ドライブして飯食って、何もないままAを家まで送った。
俺だって思ったよ?
朝から一緒に居て、いい雰囲気にもなったってのに手を繋いだだけって中学生カップルかっての。
「つうか、ここは相談所じゃねぇからな」
「………」
「ラーメン頼め!」
「……チャーハン」
「チャーハンかよ! 今作るから待ってろ!」
あは、作ってくれるんだ。
カシャカシャって中華鍋を振るう音を聞きつつ、ふっかの背中を見つめながら、この意外とモテる男ならどうやってそういう雰囲気に持っていくのかなって。
「ん〜俺ならねぇ。まあ、もうあからさまにムード作っかな〜」
「ムードねぇ」
耐えれるか、あいつ?
それこそ逃げられそうで。
バクっと香ばしいチャーハンを口に入れて、ふうーと鼻で息を抜く。
まあしかし、結局はそれしかないのかなって。
てことで、後日俺はAの仕事帰りに迎えに行ってそのまま家に誘った。
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ゆきんこ(プロフ) - りなさん» ありがとうございます!この作品の前作がシリーズもので、お話を繋げて物語を作る様なことをしていたので、そこを楽しんでもらえたら嬉しいです(^^)ありがとうございます!楽しんでもらえる作品が書けるように頑張ります! (2021年5月26日 13時) (レス) id: 21f13df572 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - はじめまして。お話すごく面白くてキュンキュンしました。他の話も読みましたが、話が繋がっていて"あー!"ってなりました(笑)一気読みしてしまいました。これからも素敵な作品楽しみにしています! (2021年5月26日 11時) (レス) id: 197c8cdcc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2021年5月16日 16時