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「よぉ」
約束の日、車で迎えに行くと連絡すれば、約束の時間よりも早く家の外で待ってるAがいた。
車に乗り込んだAに、「家で待ってて良かったのに」と言えば「なんで？」て感じで、理由は簡単。
Aの頬に指を当てれば、少し伏し目になって照れるこいつが可愛くて。
「こんなに可愛い子、ナンパされたらどうすんの？」
「……可愛くないから、大丈夫」
「ふはっ、分かってねぇな。俺には可愛いでしかねぇよ」
「もういいよっ、出発しよ？」
ちょっとは意識させたくて言ってみたりするけど、全部本心だけどな。
学生時代から可愛いとは思ってた。
見た目うんぬんではなくて、Aそのものが可愛くて面白くて、だから一緒にいて心地良くて。
「これデートって分かってる？」
「うん、だから…あのさ、ほら」
信号で停まってAの方を見ると、照れながら今日履いてきたというロングスカートを指で摘んでる。
自然とニヤける俺。
スカートなんて履くことはないって言っていたAが、ちゃんとデートしようって約束したらこうして苦手意識を持ってるスカートを履いてくれるって最高に嬉しい。
「可愛い。似合うじゃん」
「……ふふ」
特に目的があるわけではなくて、行き当たりばったりにドライブデート。
なんの曲聴くの？から始まって、Aの好きな曲をかけてみたり。
昔からそうだけど、「喉乾いてない？」と飲み物をタイミング良く差し出してくれたり。
「これね、照が好きそうと思って買っといたよ」
「チョコ！ ちょうだい！」
あーん、と口を開けて待つ俺に戸惑うA。
「はーやーくっ！ 車出るよ、早くちょうだい！」
「う、うんっ」
信号を見ながら顔だけをAの方へ向け口を開けて待ってると、ポイッと放り込まれた。
ん、美味い！
「ありがと」
「うん」
こういうの良いな。
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ゆきんこ(プロフ) - りなさん» ありがとうございます！この作品の前作がシリーズもので、お話を繋げて物語を作る様なことをしていたので、そこを楽しんでもらえたら嬉しいです(^^)ありがとうございます！楽しんでもらえる作品が書けるように頑張ります！ (2021年5月26日 13時) (
レス) id: 21f13df572 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - はじめまして。お話すごく面白くてキュンキュンしました。他の話も読みましたが、話が繋がっていて"あー！"ってなりました(笑)一気読みしてしまいました。これからも素敵な作品楽しみにしています！ (2021年5月26日 11時) (レス) id: 197c8cdcc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2021年5月16日 16時
