笑った、その衝撃で息を忘れた【文スト】【ヒプマイ】

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あの日から私は乱歩さんと呼ぶようになった。

どっちみち打ち明けたんだし、少しぐらい気軽に呼んで良いよね？



｢ふぅ…疲れた｣



椅子にも垂れてグッと背伸びする。
この会社には私一人だけだ、なぜ？零時を越えてしまったからだ。

案外眠く無い。

戸締りして、帰るか。




電気を消して、ドアに手をかける。
でも開かない。



……Why？

えっ、Why??


ガチャガチャ回してもドアが開かない、引いて押してを繰り返すばかり。



｢ドアがダメなら…窓｣



窓を開け、下を見ると所々に段差がある。

……足ならかけられるか？
多分いける。


スマホの充電、少ないんだって。

10%切ってんだって。




早く家に帰りたい一心で窓から身を乗り出して、降りる。

少し怖い……でもスマホの充電が……。



頭の中がグルグルと二つが駆け回る。

私の頭の中は点P居ないんだけど??





何とか下まで降りた。

ボルタリングみたいだった……恐怖の、だけどね。




よし、帰ろう。




｢つか、結局誰が鍵閉めたんだよ…事務員？｣



というかいつ閉めた??

私気付かなかったよ、ガチャンって音するんだけどな。
うーん…謎、ではないけど不可解な事が分からない。



無事出られたし、良いのは良いんだけど…。






また考えるか。


とりあえず、肌寒い……。

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