【ハイキュー】ハイスペック男子片桐くんが悪女潰しを依頼されてマネをやります

片桐くんと弟 ページ18

大地と別れ、家に着いた


俺の家は、最近リフォームしたばかりである


前まで母方の祖父と祖母と暮らしていた

2人がいてくれたのは仕事で忙しい両親の代わりに俺たちの面倒を見るため

でも、弟も晴れて今年から中学生になり、祖父母は母の地元、兵庫に新たなマンションを購入し、そこへ帰っていった


そして、リフォームしたばかりの俺の家は、積〇ハウスの「ファミリー スイート」のCMに出てくる家と全く同じ外見＆内装である


両親がこのCMを見て「この家欲しい！！！」と、言ったため、元々3世帯用に作られたそこそこ大きい家をわざわざ改装したのである


お陰様ですげぇ部屋が余ったよコンチクショウ

使わないからすぐ誇り溜まって掃除がめんどいんだよな(って、弟が言ってた)


取り敢えず、中に入ろう


相変わらず、2台分の駐車場に車はない

こんなに外見が綺麗なのに、リビングだけに灯りがついた、何となく寂しい家


『ただいま』


すると、とたとたと軽い足音が聞こえ、リビングと玄関を隔てる扉が開き、エプロンを付けた弟の楓(かえで)がやってきた


楓「おかえり兄ちゃん。遅かったね。また何かの助っ人？」


『いや、部活。今日から男バレのマネをすることになって』


楓「部活？兄ちゃん部活入るの？」


『おう。意外？』


楓「いや、ずっと入らないのかなとは思ってたけど。俺の事、心配してくれてたんなら申し訳ないなとは感じてた」


『まぁ、それもあるけど、ただ入る気がなかっただけだよ。そんな気にすんな



………遅くなって悪いな。心配した？』


楓「うん。………ちょっとね」


『そっか』


そう言って俺は、楓の頭を撫でる

俺の髪はストレートの方だけど、楓のはちょっとふわふわしてる

楓は、クールで無口であんまり笑わないと思われがちだが、ただ無気力でマイペースなだけなのである。だから心は暖かいし、素直で、好きになった人にはちょっと口数も増えるし、ちょっと心配症で世話焼きな所もある(俺限定だが)

俺たち兄弟は小さい頃からずっと一緒だから、俺もこいつの事がとても大事だし、こいつも小学校の、毎年書く「人」に関する作文に、全部俺の事を書くくらいは俺のことを好きでいてくれてると思う

頭を撫でられて、隠さず嬉しそうにふにゃっと笑う表情は、実際俺にしか見せないわけで、そこは兄としてのささやかな自慢である


幾つになっても、俺の弟は可愛い←←←









因みに楓は、今年13歳、現在北川第一中学一年生にして、身長は172cmである

弟くんの社畜の才能→←片桐くんの名前

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