キメツ学園日記！ー修学旅行ー【キメツ学園】

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無一郎「…もしかして、怒ってる？昨日の事」

『……え？』

無一郎「………キス」

『…っ！違う！あれは……う、嬉しかった…』

無一郎「そっか。なら良いんだけど」

『……あの、今日ごめん…なんか無視してる形になっちゃってその…私、昨日恥ずかしくって……でも、時透くん、なんか…意識してるの、私だけなのかなって…思っちゃって』

無一郎「…なんだ、そんな事」

『…そんな事って…！』

無一郎「同じだよ、僕も……恥ずかしくて」

頰を赤らめて言う時透くん。
なんだ…そうだったんだ…

無一郎「…渡したいものがあって」

『渡したいもの……？』

無一郎「…これ」

そう言って時透くんが手にしたのは、
アザラシの、ヘアピン。

無一郎「前、言ってたじゃん。“アザラシ可愛い”って」

『…！それ、大分前の話…覚えてたんだ』

無一郎「だってその頃から既に好きだったし」

…それを照れ顔で言うのやめてください。
心臓が持ちません。

『…っ、え、ちょっと何して』

何故か時透くんは私の2本で結った髪を解いた。
なんで？

無一郎「Aって髪おろしてる方が可愛いよね。……うん、ヘアピンも合う」

『……っ！』

無一郎「…僕は、絶対にAの傍を離れないよ。だから…嫌いにならないで」

『なってない！好きだもん！大好きだもん！ずーっと大好きだもん！』

無一郎「…語彙力」

『〜〜〜〜っ！』

ギュッ

『…………無一郎、大好き……』


無一郎「……っ」







.






.





「僕も、ずっと大好きだよ









…………A」







〜end 〜

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