Story28 ページ28
あれから2、3日が経った。
心は、変に痛くて。
まるで大きな穴でも空いたみたいだ。
hk「や、ぶ……」
あれから時間も忘れ、するべきことを忘れ。
ことあるごとに｢やぶ｣と呼んでは泣いている。
薮の声が聞こえないのが、聞けないのが。
こんなに辛くて、悲しくて。
ずっとずっと、薮の携帯を抱き締めている。
後追いするな、って薮が言った。
守ってるよ、守ってるけど
hk「辛すぎるよ…っ」
君が優しすぎた、君が賑やかしすぎた。
あんな日々を送ってしまったなら、独りで過ごす
時間はあっけなくて寂しいだけだ。
女々しいのは……薮だ。
でも、俺を泣き虫で寂しがり屋に変えたのも
優しくて甘えたな彼だ。
hk「逢い、たい……っ」
部屋に残る、薮の面影。
まだ微かに残る、薮の優しい香り。
まだ、手を伸ばせば触れられるようなそんな
バカみたいなことを考える。
hk「薮、ごめん…っ…耐えらんない…」
『幸せの意味、見つけてからこっちに来い。』
と残した薮。
俺にとっての幸せはひとつしかない。
幸せの意味なんか、とっくに見つけてる。
お前に出逢った日からずっと
hk「幸せ見つけてたわ…っ」
早く逢って、今まで言えなかったこと……
幸せだったことも、想いもぜんぶ伝えたいんだ。
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希望（ひかり） - モナコさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて、嬉しいかぎりです！ (2022年4月13日 7時) (
レス) id: 204805afb2 (このIDを非表示/違反報告)
モナコ - めちゃくちゃ感動しました。 (2022年3月25日 10時) (レス) @page33 id: b297414b08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：希望（ひかり） | 作成日時：2021年9月6日 20時
