Story20 ページ20
＿＿ hk side
朝、目を覚ますと＿＿
hk「あ、れ……居ない」
大好きな彼がいない。
昨日は急に頭が痛くなって、頭痛薬を飲んで寝た。
眠るとき、名前を呼ばれた気がしたけど覚えてない。
hk「リビング…とか？」
って思って、寝室を出てリビングを見たけど
なぜかいない。
電話をかけても、メッセージを送っても。
いつもなら直ぐ返ってくる返事が、今日はない。
hk「伊野ちゃんなら……知ってるかな？」
昨日までの記憶が、すっからかん。
でも、思い出せそう。
でも、体は拒否してるみたいだ。
＿＿＿〜〜♪♪
in「んぅ〜？もしもし〜？」
hk「あ、伊野ちゃん？朝早くごめんね？」
in「いやぁ、いいけど。なんかあった〜？」
伊野ちゃんの、いつもの声に心が落ち着く。
知らない間に不安になってたみたいだ。
hk「あのさ、薮知らない？なんか居なくて……」
in「薮〜？薮なら光が……って、薮？！」
電話越しでもわかるくらい、伊野ちゃんが驚いたように
声を張り上げる、
in「待って？！光今薮って言った？！」
hk「なに、薮の名前呼んじゃダメなの？」
なんか引っかかって、不服に思って言い返す。
でも伊野ちゃんの反応は、俺の予想とは違う。
in「おまっ、ちょっと待ってろ！！」
hk「えっ？！い、伊野ちゃん？！…って、切れてるし」
有無も言わせず切られた電話に、不意に俺の中で
少しずつ不安が積もる。
hk「なんか……嫌な予感がする…」
体が思い出すのを拒否するみたいに、変に思い出せない記憶も。
伊野ちゃんの、変な反応も。
朝から、そばにいない薮のことも。
変な胸騒ぎだけが、俺の中に残った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 47人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
希望（ひかり） - モナコさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて、嬉しいかぎりです！ (2022年4月13日 7時) (
レス) id: 204805afb2 (このIDを非表示/違反報告)
モナコ - めちゃくちゃ感動しました。 (2022年3月25日 10時) (レス) @page33 id: b297414b08 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：希望（ひかり） | 作成日時：2021年9月6日 20時
