Story19 ページ19
yb「光は……」
知ってるのかな、勿忘草の花言葉。
光のことだから、きっと。
知らないって顔して俺を見るんだろう。
いや、さすがに知ってるか。
『私を忘れないで』、そんな花言葉を持つ勿忘草。
今のままじゃ、永遠にきっと叶わないけど。
yb「忘れて、ほしく……なかったよっ、俺…っ」
忘愛症候群なんて、存在してなければ
きっと今頃、俺は光といつも通りの日々を送っていた。
光に引っ付いて、引っペがされて。
甘えて、甘えさせて。
ふたりで、他愛もない会話で笑って。
きっと、そんな日々をほんとの今頃は過ごしてたんだ。
yb「俺ら……、どこから」
間違えちゃったんだろう。
ほんとは、間違ってなかったのかな？
yb「もう、わかんねぇよっ」
周りに咲くスズランに手を伸ばす。
知ってる？スズランは、｢純粋｣なんて花言葉と相反する
有毒の花なんだ……
心の中で、｢ごめん｣と唱えて二輪のスズランを摘む。
yb「これ、食べたら……死ねる、よね…？」
光、ごめん。
最期まで、一緒に居てやれなくて。
もう耐えれないんだ、胸が引き裂かれるみたいだ。
yb「届くといいな、俺の想い……」
勿忘草とか、スズランとか。
俺が光に伝えたいこと、花言葉が代わりに伝えてくれたら
いいのに。
yb「さよなら……」
致死量確定の二輪のスズランに全てを託して。
幸せな夢に堕ちれたら……
なんて、バカげたことを考えながら俺は苦しさに
身を任せた。
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希望（ひかり） - モナコさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて、嬉しいかぎりです！ (2022年4月13日 7時) (
レス) id: 204805afb2 (このIDを非表示/違反報告)
モナコ - めちゃくちゃ感動しました。 (2022年3月25日 10時) (レス) @page33 id: b297414b08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：希望（ひかり） | 作成日時：2021年9月6日 20時
