Story15 ページ15
あれから数日が経った。
俺はあれ以来、光のところへは行けていない。
伊野尾からは｢どうした｣とか｢大丈夫か｣とか連絡が来るけど
今の俺にそれを返答する気力がない。
hk『俺、諦めないことにした』
あの日からずっと、その言葉だけが俺の中をループしてて
それが俺のことを苦しめる。
どんな光も、愛していけると言った。
どんな光でも、愛すると約束した。
でも、こんな日が来ること
yb「だれが考えるかよッ」
こんな未来、俺聞いてねぇよ。
hk『ちょっ、離れろ！バカ！』
hk『ばーか、俺もだよ///』
色んな光が、俺の中で浮かんで。
でもぜんぶあの日の光に、掻き消される。
yb「ごめんっ、ひかる……
俺、もう……こんなに苦しいの耐えらんない」
これ以上、光の口から｢伊野ちゃんが好き｣だと聞くのも。
あの日の言葉に、想い出を消されるのも。
光が、俺を見てくれないこともなにもかも。
yb「や、だぁ…なぁ…、光から離れんの」
雄也から借りてる部屋だから、
下手したら雄也に聞こえてるかもしれない。
でも、今の俺にはそんなこと考えてる余裕すらなくて
不意に流れる涙も止められない。
雄也にほんとのこと言えてたら…
｢記憶喪失｣じゃなくて｢忘愛症候群｣だと言えてたなら。
もう少し頑張れたかな？、なんて。
そんな戯言を頭で描いては塗り潰して消した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 47人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
希望（ひかり） - モナコさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて、嬉しいかぎりです！ (2022年4月13日 7時) (
レス) id: 204805afb2 (このIDを非表示/違反報告)
モナコ - めちゃくちゃ感動しました。 (2022年3月25日 10時) (レス) @page33 id: b297414b08 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：希望（ひかり） | 作成日時：2021年9月6日 20時
