誰かじゃなくて ページ10
伊「その時だけでいいから女の子として僕の隣にいてくれないかな」
「え?」
言われた意味が最初はわからなくて目をぱちくりとさせる僕。
「えぇ!?」
やっと理解出来ても言葉が出ない。
伊「無理ならいいんだ」
カラカラ
伊作は包帯の続きを巻き始めた。
そっか。
そう言えば女って知ってるんだよね。
すっかり忘れてた。
最後に女として伊作の隣に…。
「む、むりではないよ」
伊「え?」
ちらっと僕を見る伊作。
「でも僕女らしいことひとつも知らないし…女の子なら桜花がいるし…」
伊「A」
ドンッ
「え」
伊作はその場から立ち上がると僕を壁まで追い込んだ。
「い、さ、く?」
怒ってる?
伊「僕はね…Aがいいんだよ」
普段の声とは少し低い声が響く。
「…」
伊「桜花じゃなくて他の誰かじゃなくてAがいいの!わかった?」
「は、はい…」
こんな怒った伊作初めて見たかもしれない。。
文次郎みたいに伊作の眉がVの字になってる…。
どんなに優しい伊作でも怒る時は怒るんだな。
なんだか伊作のまた違う表情を見れたことが嬉しかった。
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もしゃどーる(プロフ) - あーーさん» あーーさんありがとうございます!!更新頑張ります。°(°´∀`°)°。 (2021年3月17日 19時) (レス) id: 105769ebda (このIDを非表示/違反報告)
あーー - この小説大好きです! (2021年3月17日 17時) (レス) id: d228b33f0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もしゃどーる | 作成日時:2020年9月11日 12時