不運と不安 伊作side ページ41
これはどういうことかな。
僕は今大きな穴の底にいる。
伊「いくら僕でも堪忍袋の緒が切れそうだよ…」
数分前。
僕は急いで4年い組の部屋に向かった。
向かった先に見たものは喜八郎とA。
そこはいい。
何故2人で寄り添いあって寝てるんだ!
しかも大胆に襖も開けっ放しで。
信じられない。
無防備にも程がある。
僕は慌てて2人を起こそうと部屋に入ろうとした。
だが何故が落ちていたバナナの皮を踏み、そして喜八郎が掘ったであろう穴に落ちて今に至る。
伊「喜八郎〜!!」
喜「あらまぁ、落ちたのは伊作先輩でしたか」
伊「喜〜八〜郎〜!!」
喜「まぁまぁ僕は貴方の大事な”彼”を守るためにした事ですから」
伊「〜っ、分かったら早く助けてくれ!」
―――…―――
伊「いたた…」
「ご、ごめんね伊作」
伊「Aが謝ることないよ」
喜「…」
穴から出してもらった後飛び起きたAが僕に頭を下げた。
これで二回目だ。
その隣にムスッとした喜八郎がちょこんと座っていた。
まぁもういいか。
Aが無事ならいい。
伊「さぁ2人ともそろそろ体育祭も終わる頃だから戻るよ」
「え?!そんなに寝ちゃった?」
喜「もうちょっとA先輩といたかったなぁ」
伊「喜八郎の気持ちも分からなくもないけど…」
「ねぇ…伊作あの倒れた子は?」
伊「あぁ、Aと同じただの貧血だったから心配することはないよ」
「そうなんだ」
なんだかこの時からAの様子が変わっていた。
もう少しで僕から、僕らから離れてしまいそうな気がした。
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もしゃどーる(プロフ) - つくもがみさん» コメントありがとうございます!!楽しんでもらえて良かったです!!更新頑張りますね^^* (2020年9月7日 2時) (レス) id: 105769ebda (このIDを非表示/違反報告)
つくもがみ - あぁ、すっごい好きです。これからどうなるのか楽しみ。更新、無理せず頑張ってください。 (2020年9月6日 15時) (レス) id: 5dd14ac0cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もしゃどーる | 作成日時:2020年6月9日 22時