泣かないって決めたのに。。。【忍たま】

悪夢と真実 ページ30

夢を見た。
　
　
燃える家と人。
　
　
記憶にないはずなのになんだか胸が痛い。
　
　
僕はある人に拾われる前の記憶を失っている。
　

学園長先生では無い


学園長の拾い子と認識されているが実際は違う。


親の顔も覚えていないし。
　
　
もちろん身内もいない。
　
　
そんな僕のことを我が子のように接してくれたあの人…。
　

もう少しで卒業。
　
　
もう少しでみんなとお別れなんだね。
　
　
僕……、私は卒業後あの人の役に立たなければならない。
　
　
命の恩人のあの人に。
　

最初女ということに気づいた時1番最初に頭に思い浮かんだことがあった。


幼い時いつも言い聞かされた言葉の意味を今更気づくことになるなんて。


学園長先生と約束したことはあの日の約束と同じ。


女として道を選ぶと言ったがそうじゃない。


もう道は決められているんだ。


？｢A〜そやつらは邪魔者だ余の前から消せ｣
　
　
ふと目の前に現れた男。
　
　
｢お願いです…忍術学園には手を出さないで…｣
　
　
？｢お前がちゃんと約束を果たせばな、だが余はお前の傍を6年間もいたガキ共が許せん、そやつらは必ず｣
　
　
｢やめて！！｣
　
　
僕は叫んだ。
　
　
すると目の前の男は真っ黒に溶けて恐ろしいものになっていた。
　
　
｢いや…｣
　

？｢あぁ…A…愛しいAよ｣
　
　
｢…やめ…て｣
　
　
？｢愛しい…我が花嫁…｣
　
　
最後の言葉が現実に戻される引き金となった。

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