綺麗だ ページ4
すると握っていた小さな手に力が入った。
土方が再度剥廉を見ると剥廉は一点の方向をじぃーっと見ている。
視線にそって見るとそこは簪屋。
土「…ちょっと待ってろ」
剥「え?」
ぼーっとしていた剥廉は、はっと息を呑むと握っていた手が離れ土方は既に自分が見ていた簪屋に入っていった。
数分後戻ってきた土方は剥廉の結っていた髪を解き赤い薔薇の綺麗な簪で髪をまとめた。
土「…綺麗だ…」
剥「…え」
土方は自分が言ったことに驚きそして自分の行動にも不思議に思う。
−…俺は何を…−
−…剥廉は男でしかも子供姿に何が綺麗だ…−
土「…悪い…今のは忘れてくれ」
ぐいっ
土「っ!?」
いきなり袖を引っ張られた土方は息を呑む。
引っ張った本人は土方を見つめ
剥「どうして俺にこんな優しくするんだ?」
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作者名:もしゃどーる | 作成日時:2018年9月18日 6時