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88話 ページ9

『それじゃあ私そろそろ帰らないと怒られちゃう。』

「確かにこんな時間ですね。……あのまた会えますか?」

可愛いなぁ。

『もちろん。ほらケータイ出してよ。いつでも呼んでよ。大概暇だから。』

「単位落としちゃダメですからね。」

『ふは、分かってるって。あ、安室さん松本さんご馳走様でした。』

「またぜひいらしてください。」

あんまり行きたくは無いけどね。それに私が近くにいない方がいいだろうし。

『ええまた。コナンくんもまたね。』

私はこっそり蘭ちゃんたちの分のお代も払っておく。

久しぶりに楽しく談笑できたんだこれぐらい払わせてもらいたい。

そして私はポアロから出るのだった。

🐾🐾🐾🐾

「今日の業務は終わったはずでは?」

『んー報告だけ一応。レイとヒロと接触した。』

「……早いですね。聞いた話だと別れたかなり後に会いに行くとか。」

『今回もその予定だったけどなにせ彼らは奴らに関わっているからねー。』

「奴ら?……例の組織ですか。」

そう。あの小憎たらしい組織。

『あの組織はバックが面倒なんだ。』

「バック?」

そうバック。……スポンサーを捕まえれば確実に弱体化するはず。

でも誘き出すには……

『私さ、憎らしいほど死神らしいからさあんまり人には近づいちゃいけないらしいよ。』

「……そうなるとわたしはどうなるんですかね。」

ヒョウさんはどうだろうね?

『……大事に思ってた人ばかり死ぬんだ。ヒョウさんは私の大事な人になっちゃダメだよ。』



そうここに来てからずっとそうだ。


そうずっと。

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作者名:チョコミントティラミス | 作成日時:2023年8月16日 16時

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