122話 ページ43
「スリよー！スリがいるわよー！」
そのとき、人混みから女性が走って出てきて、ジョディさんにぶつかった。
今度は何だっていうんだ！
「大丈夫ですか？」
尻餅をついた女性にジョディさんは手を貸す。
女性がジョディの懐から財布を抜き取るのが見える。
わァ〜…目の前で見てしまった感。
流石に捕まえるか…と思ったその時少年探偵団達が走り寄ってきた。
「さっき、私の鞄に手を入れてる人がいて慌てちゃって…」
「確かに、こういう人混みにはスリが多いですからねぇ」
ですからねぇじゃないよ！
いやここにはレイもいるし、レイに任せるのがいいだろう。
また私が動こうとしたらこの前テニスの時も手柄横取りされそうだし。
どうやらそれは杞憂だったらしい。
🐾🐾🐾🐾
…スゥ。
こういう時だけ犯人死ぬのやめようよ！！！！！！
え？私は動いて誰かに手柄を取られるか動かず犯人が死ぬかなの？
いやレイお前さんも見えただろ。
もしかして彼レイじゃないんですか？？？
公衆トイレの裏口で、さっきのスリの女性が撲殺されていた。
発見したのは子供たちを連れてきていた阿笠博士。
博士は犯人が女性を棒のようなもので殴っているのを見た、と言っているらしい。
その被害者女性の所持品は、札束とその間にGPS。
遺体の傍らには、黒く塗られた5円玉が3枚。
スリの女性がその5円玉を大量に持っていたらしい。
なんと彼女はスリの黒兵衛と呼ばれるスリの常習犯だったらしい。
黒兵衛はジョディさんの他にも3人から財布をスっていたらしく、今その3人を調べているよ。
コナンくんの推理では、このスられた3人の中の誰かが犯人だそうだ。
まぁそうだよね。あらかじめ財布にGPSを仕込んで、スリの女性がその財布をスったことでGPSで居場所を割り出し、撲殺した、って所だろう。
コナンくんと私が出会うといつもこうだな…
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作者名：チョコミントティラミス | 作成日時：2023年8月16日 16時
