121話 ページ42
今日はお花見日和！
晴天と桜はよく映えるのだ。まぁりんご飴さえ手に入れば帰るつもりだけどね。
飴細工でもいいな。うさぎの形したやつとか。
私飴好きなんだよね。キラキラしてて可愛い。
ルンルンで私が歩いていると、「Aさん？」と声をかけられてしまった。
そうだここ米花町だから私を知ってる人多いわ…
振り返るとコナンくんと金髪ショートの美人がいた。
いやコナンくん君顔広いね。
『コナンくんもお花見？』
「うん。そんなところ。Aさんも？」
『私はりんご飴買いに。せっかく出店が出てるからね。』
「そうなんだ。あ、こっちは…」
「ジョディ・スターリングです。高校教師をしてます。」
『そうなんですか。私は在原Aです。』
手を握ると拳銃タコに触れた。
普段から拳銃に触れてる人らしいな。
顔立ちから欧米…まぁどこかの諜報機関には所属はしてるだような。流石にコナンくんの知り合いならギャングとかではなさそうだし。
「あれ？貴方、もしかして…」
私がジョディさんの出先を考えてるとラガラ声の誰かがジョディさんに声をかけた。
マスク姿のハイネックを着た男性。
…この匂いはレイ？なんでこんなところに来てるの？
「銀行強盗のときに一緒に人質になった外国人の女性じゃないですか？」
「え？」
「実は私、あの時貴女の斜め後ろにいて、貴女の目や口にガムテープを貼ったのは、私の妻だったんですが、覚えてませんか？」
「ああ、はい…、なんとなく…」
さすがこの街だ。銀行強盗で友情(？)も生まれるらしい。
「じゃあもしかして、あの時貴女の隣にいた火傷を負った男は彼氏とか…？」
「違いますけど…なんなんですか？」
「ああ、いえ、だったらいいんですけど…。２、３日前に見かけたものでね…」
そう言って去っていこうとした男性の腕をジョディさんは掴んで引き止めた。
「どこ！？どこで見かけたの！？」
食いついてしまった。多分この時をレイは待ってたんだろうな。
「答えなさい！」
「ええ…？」
すっとぼけた顔するんじゃないレイ…。
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作者名：チョコミントティラミス | 作成日時：2023年8月16日 16時
