緋色と猫谷さん【名探偵コナン】 (ページ5)

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84話ページ5

『一件落着……って所かなコナンくん。』

「Aさん！」

『頑張ったねコナンくん。ここからは警察が何とかするよ。』

そう指示しといたし、ここに私がいるからマスコミは入ることは出来ない。

私はよしよーしとコナンくんの頭を撫でてやる。

きっとこの子と私は縁のある人なのだろうな。

『君も事件とよくあってるみたいで大変だね。』

黒衣の騎士といい、今回といい。

『それじゃあ私は帰るよ。君は蘭ちゃんのところか救護の人のところにいっておいで。』

「あ、うん。」

『また縁があれば。蘭ちゃん達によろしく』

またねーと私は手を振って去っていくのだった。

🐾🐾🐾🐾

『君のお嬢様は無事だよ。ムガ。』

「…少々癪ですが、ありがとうございます。」

『私は今回何もしてないよ。』

「それでも、ですよ。」

『でも一緒に飲みに行くのはまた私が京都に来てからになりそうだね。』

私はメールをみてそうぼやく。

「仕事ですか？」

『こーも優秀だとすぐ駆り出そうとしてくるんだよ。一応私結構な地位にいるのにいいように使われてて悲しい。』

ぐすんと嘘泣きしてるとムガは鼻で笑う。

「貴方ならすぐ放り出すかと思いましたよ。」

『……出来たらもうしてんだよなぁ。』

「え？」

『なんでもないよ。じゃあまた縁があれば！バイバイ！』

「……お気をつけて。」

そう出来てたらこんな仕事ほっぽり出している。

でも出来ないのだ。

『ああ。もう。あの頑固者のせいだ。』

そう頑固者の。

"貴方の名前は猫谷さん、なんてどう？"

『これは早く帰らないといけないな。京都にはいい思い出も嫌な思い出も多すぎる。』

感傷になんてなりたくない。

私は京都駅へタクシーで向かうのだった。