117話 ページ38
ここは米花町二丁目。
結構ご立派な家…表札から子供たちとミステリートレインにやってきていた阿笠博士という博士の家の前でクール便をみつける。
いたのはトラック従業員の男2人。
トラックの開いた荷台の中にはコナンくん達少年探偵団がいた。
レイはトラックの後ろに車をつけ、クラクションを鳴らす。
レイが車を降りたので、私も助手席の扉を開けて外に出た。
「すみません、この路地狭いから、ちょっと譲ってもらえますか？____傷つけたくないので」
声のトーンが落ちた。
……普通に助けに来たって言えばいいんじゃないの？
「たっ、探偵の兄ちゃん！」
「助けてー！」
確か名前は歩美ちゃんと元太くんだったか。
その2人が叫び、従業員達は慌てて扉を締めようとしていた。
いやもう隠すのは無理でしょ。
「あれ？君達何をやってるんだい？そんなところで」
……？！
雷に撃たれたような衝撃を受ける私。
え？レシート知らない体でいくの？
「い、いや、これは…その…」
「てめぇ、ガキと知り合いか！」
「ええ。そうですけど？」
開き直ったような表情で、眼鏡を掛けた従業員が近づいてくる。
「見られちまったら仕方ねぇ。ガキを殺されたくなかったら、あんたらもコンテナの中に____」
そう従業員がそう言った瞬間だった。
レイは容赦なく、男の鳩尾に拳を食らわせた。
話最後まで聞いてあげたらいいんじゃない？(？)
「ぐはっ…！は、あ…ッ!?」
レイに向かって倒れこんじゃう従業員。
『いや話は最後まで……』
「お、女なら……！」
……ええ？私そんな弱そうに見えるかな？
「危な…………」
私が足でぶっ飛ばしちゃったのでレイは最後まで言えなかった。
私は髪を払った。
『みんなもう大丈夫だよ。』
するとわーっ！と少年探偵団達が出てくる。
おーよしよし。
……あ。光彦くん寒そうだ。
それもそうか。こんな薄着でこんな寒いところにいたんだから。
私は肩にかけていたカーディガンを光彦くんにかけてやる。
「あ、えっとありがとうございます。」
『いいのいいの。私たちが来るまでよく耐えたねみんな。怖かったでしょ。』
私は安心させるように微笑んだ。
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作者名：チョコミントティラミス | 作成日時：2023年8月16日 16時
