110話 ページ31
「は、犯人がわかったぁ!?ほ、本当ですかAさん」
『は、はい。』
おじさんすごい勢いだな。
『ねえ蘭ちゃん、蘭ちゃんさ、“この部屋のクーラー効いてるみたいだし”って言ってたよね?それはどうして?』
コナンくんを寝かせる時確か蘭ちゃんはそう言ってた。
「えっと足の指先がひんやり涼しからです。扉の下の隙間から、冷気が漏れてたんだと思って。」
それでコナンくんもレイも気づいたのだろう。
そして私は大丈夫というようにコナンくんに微笑む。
それに察したコナンくんは何故か時計を閉じる仕草をした。
……まさかその時計なにかあるの?
それは後できこう。
「そ、それで犯人って誰なの?Aさん分かってるんでしょ?」
私はこくりと頷いた。
『犯人はあなたですよね?…桃園琴音さん。』
すると桃園さんは狼狽えた。
『コナンくんにラケットを当てたのわざとでしょう?そうでもしないと氷の量が異常になっちゃうものね?』
「な、なんの事だか……、」
「氷…そうかっ!」
するとおじさんがポンッと手を打った。
何かひらめいたのかな?
「桃園さん以外の2人は眼鏡のボウズが石栗さんの部屋にいたことを知っていた。知ってたら子供が寝ている傍で殺人をやらかすような奴は、まずいませんからね。しかし貴方はその二人よりも先に石栗さんの部屋に行き、氷やドライアイスが溶ける時間を充分に稼げた。そうなるとAさんの言う通り貴方が犯人としか考えられませんな!」
……この人私が言いたかったこと全部言っちゃったんだけど???
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作者名:チョコミントティラミス | 作成日時:2023年8月16日 16時