緋色と猫谷さん【名探偵コナン】 (ページ4)

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83話ページ4

「なんや！？」

服部が驚いたような声を上げたのと同時に、大きく地面が傾いた。

「きゃああっ！」

「和葉っ！！」

…がしかし、服部の手はギリギリのところで和葉まで届かなかった。

すぐに手すりに捕まった紅葉は無事なものの、和葉はバイクの側まで滑り落ちてしまう。

「和葉！大丈夫か！？」

「うん…！でも、上手く立てへん…！」

ゆっくりと立ち上がって手すりに捕まる和葉。

このままでは皐月堂は崩壊してしまうだろう。

「みんな！早くエレベーターに乗って！！」

その声に、服部くんは「紅葉！はよ行け！」と促した。

「え、ええ！」

服部は阿知波会長を説得させ、エレベーターにのせる。

阿知波会長がエレベーターに乗り込んだ直後だった。

エレベーターが急降下したのだ。

「きゃあああ！」

紅葉が悲鳴をあげた。

🐾🐾🐾🐾

エレベーターに乗った人は皆何とか無事だったが、まだ皐月堂には和葉と平次が乗っていた。

「こんな所で死んで……たまるかあぁぁっ！！」

二人が乗ったバイクは空高くに飛んでいく。

「まだお前には…言わなきゃあかんことが…あんねん！！」

爆発とともにバイクが向こう端にある滝壺に飛んでいく。

「平次！！」

爆発の勢いが届いておらず

和葉が真っ逆さまに滝下へと落ちていく。

「和葉～っ！！！」

服部はその手を絶対、絶対離さないように強く掴むのだった_______

から紅の恋歌編もクライマックスです。次回終曲となります。