108話 ページ29
「セキュリティ会社の知り合いがいましてね。内緒でコツを聞いたことがあるんですよ」
「何かを探る探偵には、ありがてぇスキルだな」
ここ最近の探偵は色んなスキルがいるらしい。
怖…
「ん？何かがドアを塞いで…、あ、コナンくん？」
どうやらレイはドアの隙間から、コナンくんの姿を確認したようだ。
「開けるな！」
切羽詰ったようなコナンくんの声が部屋の中から響く。
「開けちゃ駄目だよ。ドアを塞いでるの、石栗さんの遺体だから」
……ここまで来ると殺人事件運がよすぎだよ嬉しくないよ。
そして更に厄介なのは密室殺人ってことだ。
🐾🐾🐾🐾
すぐに警察がやってきて、現場検証が始まった。
やってきた横溝警部はおじさんを随分慕っているようだ。
そしてどうやらコナンくんは、その彼の部屋で布団に包まって寝ていたが、暑さで目が覚めたらしい。
クーラーいつの間にか止められちゃったのか。
ちなみに犯人と思われる人は現在3名でている。
コナンにラケットをぶつけちゃった桃園琴音さん。
そして桃園さんと同じサークルメンバーの梅島真知さんと高梨昇さん。
窓には内側から鍵、ドアは遺体で塞がれていた。
完全な密室。これはかなり緻密に計画された犯行だと言うことが分かる。
多分犯人はまさかレイがピッキングで開けちゃうとは思わなかったよね。
ちなみに現場の状況を簡単に説明しよう。
石栗の遺体の傍に、銅製の花瓶が転がっていてその花瓶に渇いた血が付いていた。
そこから警察はおおそらく棚の上に置いていた花瓶が石栗の頭に落下してしまったことによる事故ではないか、と推測していた。
でもどうも引っかかるんだよね。
何故まだ被害者の合鍵が見つからないの？
それに犯人を絞るのも難しい。
それぞれ3人には殺害する動機がある。
しかしアリバイがちゃんとある。
…ここは私が解決しようかな。
まずは鍵だね。
私は横溝警部の元に行くのだった。
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作者名：チョコミントティラミス | 作成日時：2023年8月16日 16時
