98話 ページ19
『猫の姿になればいいの?ここペット禁止でしょ。いや断じて私はペットの括りじゃないけど…っ!』
「それがね今必要なことなの。ほらさっさと猫ちゃんに変わってキティちゃん。さすがにその姿だと哀ちゃんも落ち着けないと思うし。」
よく分からないが言う事聞かないとユキはめんどくさいだろうな。
というわけで私は猫谷さんの姿になったのだ。
全く……
哀ちゃんは震えた手で私を撫でていた。
…この子組織に追われているというのか?
何故?
そういえば逃げた幹部が2人居たはずだ。
1人はライ……もとい赤井秀一。
そしてもう1人はシェリーこと宮野志保だ。
もしも仮にこの子がシェリーというならこの子はアポトキシンの情報を握っている。
……そうならば私は、この子をどうするべきなんだろうか。
🐾🐾🐾🐾
NOside
「あら、随分じゃない?お気に入りだったのよ?あのトランクに入れてたワンピ…ねぇ
もうこんな事止めたら?シャロン?」
「……。」
「……キティがこちらに来てたわ。全くキティもシャロンも見た目全然変わらなくて参ったわ。」
「会ったのね。」
「その様子だとキティに会ったのね。」
「……ええ。あと貴方たちの思った通り、火元の客は全員彼らに急き立てられて大パニックよ」
「みたいね」
「ここで、Question!彼女ならこの状況で何処へ行くと思う?」
「そりゃー前の車両に逃げるんじゃ…」
「いや、その逆…彼女達なら恐らく…」
そうその逆。
「ゴホッ……ゴホッ……」
火事の火元に向かっていた。
🐾🐾🐾🐾
「流石、ヘル・エンジェルの娘さんだ…よく似ていらっしゃる…初めまして。」
火元に向かう宮野志保に声をかけたのはバーボンだった。
「バーボン…コレが僕のコードネームです…。」
「それより、このコードネームに聞き覚えありませんか?
君の両親や姉とは会った事があるんですが…」
「えぇ…知っているわよ…お姉ちゃんの恋人の諸星大とライバル関係の一員。お姉ちゃんの話だけど、お互い毛嫌いしてたらしいけれど……」
「彼とは何するのにも合わなくてね。まぁそれはどうでもいいことです。さぁ…手を挙げたまま移動しましょか…8号車の後ろの貨物車に…」
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作者名:チョコミントティラミス | 作成日時:2023年8月16日 16時