緋色と猫谷さん【名探偵コナン】 (ページ12)

今日:39 hit、昨日:11 hit、合計:12,802 hit

91話ページ12

「そういえば、その一等車だよね？今度キッドが狙うって予告したの」
　
キッドって8年位前にフッと消えた怪盗だったはずだ。

……確か亡くなったとされてたけど生きてたのか。

はてさてそのキッド本人かそれとも別人のキッドか。

そういえば最近騒がせてる怪盗がいたきがするな。

それがキッドだろう。

「そーなの！いつもはこの列車、年に一回しか運行しないんだけど、次郎吉おじ様が特別に走らせて、なんとかって宝石を展示するって発表したら、キッド様ノってきちゃってさぁ！」
　
目を輝かせて興奮する園子ちゃん。

「ボクはそんな泥棒よりも、毎回車内でやってる推理クイズのほうが気になるけどな」
　
中世的な声が割り込んできて、そちらを振り返ると、たずん女性だろうボーイッシュな人がいた。

「世良さん！どうして…」

「ボクは探偵。乗るのは当然！」

世良ちゃんが現れた瞬間、哀ちゃんはフードを被り顔を逸らした。

コナンも灰原の隣で睨みをきかせている。

はてさてこの子がなんだというのだろうか。

それにしてもこの子はどこかで見たような顔だ。

この目元どこかで……？

『蘭ちゃんあの子は？』

とりあえず聞く。

「あ、彼女は世良真純さん。同じ高校で、彼女も探偵なんです。世良さん、この人は在原Aさん。少し前に仲良くなったの。」

「よろしく。そのサングラスイカしてるね。」

『ありがと！世良ちゃん』

不思議だなぁここ最近沢山人に出会うなぁ。

それが嬉しくもあってくすぐったかった。