# 42 ページ47
.
＊ 主side ＊
「これはどう？ 性能も良さそうだけど。」
「いや、こっちやろ。 どう？」
「えっと...？」
「困ってるやろ、一回散れ。A、これは？」
「勇人さんも変わらないじゃないっすか。」
時間が微妙だったから、とりあえず近くのショッピングモールで買い物してからご飯を食べることになったんだけど、これが思いの外大変。
先輩たちはどれもいいものを選んでくれるんだけど、なんせ候補が多い。
いや、嬉しいことなんだけど、追加で候補出してくるから決めるのが大変。
「まぁ基本的な性能は殆ど同じだから、好きな色で選びなよ。」
「…うーん、好きな色か。」
「…Aって意外と自分に無頓着やな。」
「え、そんなこと無いと思いますけど、どうなんですかね？」
「1年目で既にファン多いし、追っかけもいるでしょ？ そのうち追っかけが激化して大変な事になりそうだもん。本人は気付いてないけどみたいな。」
「！ あかんやん！」
ちゃんとキャプテン頼ってな！？と念押しされたけど、僕そこまで酷いかな？
じっくり今までのことを振り返ってみたけど心当たりなし。
全然大丈夫と言い切れば智之さんからデコピン、からのお説教。
「あのねA。もう他の人から色々話聞いてるからね？」
「聞いたで？ 前から他球団の選手に声かけられてるらしいやん。」
「なんでそれ...、勇人さん！ 内緒って話じゃないですか！」
ジャイアンツのみんなに言えば大事になりそうだなと思い、内緒にしておいて欲しいとお願いしたのにバラされてる。
どういう事なのかと勇人さんの方を向けば、大根役者も驚くレベルで目を合わせないように向こうの方を見ている。それ通用すると思ってます？
「...心配やったから、」
「............ 」
「(なんか勇人さんが仔犬に見えるんやけど。)」
「(...それ思った。 Aも驚いて固まってるし。)」
少しシュンとしてる勇人さんが可愛いから何とも言えなくなってしまった。
「よし！そろそろ行こか。」
「え、」
まぁ先輩だから許しますと言えばパァっと顔が明るくなって、そろそろ出ようとハキハキ言う姿はどう考えても仔犬じゃない。絶対猫被ってた。
.
(A、置いてくよ？)
(、置いてかないでください！)
(...ご飯美味しいとええな。)
(何を食べるんですか？)
(うーん、なんやろ？)
(すぐに許したね。)
(流石に心配やわ。)
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 339人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「プロ野球」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さや - 柊樺さん» 楽しみにしてますが､あまり無理をしないで下さいね♪ (2019年3月14日 15時) (
レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
柊樺(プロフ) - さやさん» やっぱり甲子園は何かありますよね！ 小話かなにかで主人公の高校時代の話を書けたらなんて思ってます！ (2019年3月12日 17時) (レス) id: e54ee28eca (このIDを非表示/違反報告)
さや - 柊樺さん» やっぱり､あの試合でしたか！ 甲子園の魔物を実感した試合でした｡「勝って涙の中京大中京､負けて笑顔の日本文理」名言だと思いました｡日本文理の投手は忘れましたが､中京大中京のｴｰｽは堂林さん｡優勝決定時は外野手してましたが､彼はｴｰｽでした｡ (2019年3月12日 7時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
柊樺(プロフ) - さやさん» コメントありがとうございます！ その試合を参考に話作ってみました、さすがです！笑 リクエストなどあれば気軽に送ってください！ (2019年3月11日 22時) (レス) id: e54ee28eca (このIDを非表示/違反報告)
さや - おはようございます｡たまたま読んで､ﾊﾏってしまいました(笑) 主人公の高校時代の一戦は､日本文理VS中京大中京の決勝を思い浮かべながら読んでしまいました(時期は少し違いますけどね)｡ (2019年3月11日 7時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柊樺 | 作成日時：2019年2月22日 13時
