頂への道のり【男主】【GIANTS】

# 7 ページ7

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＊ 主side ＊



《 育成２位、... 》








ついにやってきた新入団選手発表。



先程まで先輩方がファンの方を楽しませるために行っていたイベントとはうって代わり、



発表ということでドーム内は少しピリッとした雰囲気を醸し出している。





《 育成１位、...》




発表順は育成８位からドラフト指名選手と行われ、僕はこの後に呼ばれる。



...この重い空気の中、笑顔で登場できる気がしない。本当にどうしよう。




「...よし、次準備して！」



このイベントのマネージャーさんが僕に対して声を掛けた。







「 ...ふぅー。」



どこか懐かしい緊張感。



少し深呼吸してからベンチの前に立った。









《 ...さぁ続いて、ドラフト指名選手です。



ドラフト８位、水瀬A 投手、背番号69 》



自身の名前と背番号をアナウンサーさんが言ったのを確認して僕は前に出た。



この後すぐ僕についての情報を紹介するはずだったのに、





「「「「 きゃー！！！！ 」」」」



「うえっ！？」




いきなり聞こえた限りなく悲鳴に近い様な歓声で僕は目を見開いた。



いまだに止まないその声のお陰で進行できないでいる。



ピーピーと笛を鳴らして一時的に聞こえなくなったもののかなりガヤガヤしている。



...えぇ、これ僕が悪いの？ なんか恥ずかしいことしちゃったのかな。


僕が顔面蒼白の状態で歩いて行くのと同時に、進行を妨げられていたアナウンサーが紹介を始めた。




《 ...188cmの細身の体から投げられる150km/h後半のストレートと


緩急の激しいスライダーとフォークは即戦力として期待のできるピッチャーです。


＊＊大学からの入団です。》






監督とハイタッチして壇上に上がり、客席の方を見た。



とてもキラキラしていて、これから活躍できるのが楽しみになった。









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