# 40 ページ45
.
* 山田side *
「それ、ふざけて言ってるんやったら...」
「ふざけてなんかないっすよ。」
生意気かもしれないけど、勇人さんの言葉に食い気味で答えた。
他チームってだけでスタート出遅れてるからふざけている暇なんて無い。
「...勇人さん達だって、」
同じことしてるでしょ、そう聞いてみるが何も答えない。
気まずそうにしてるからAに手を出してないんだと容易に想像がつく。それに他のジャイアンツの方達も。
だから1番最初に手を出した俺が気にくわない訳か。
「...そのニヤけた顔やめろや。」
他の人が、勇人さんが手を出してないっていう事がそんなに嬉しかったのか、呆れられる程顔が緩んでいたらしい。
「なんか意外っすね、お店の時もですけど。」
「そんなすぐに手出さへんわ。」
「...手、出すつもりはあるんっすね。」
カマかけたつもりは無かったけどすぐに引っ掛かってくれた。よくこれでAにバレへんかったなぁ。
「お前、先輩からかうなや!」
「...少しくらいええかなって。
まぁでも、俺にばっかり警戒してたら足掬われますよ。」
他球団の俺だって興味を持ったんだから、他にも居るはず。スワローズの中でも既に話が出てるくらいやし。
「わかってる。もう危険人物くらい目星付けて警戒中やわ!」
因みに哲人、お前もやからなと言う勇人さんに危険人物扱いされた俺。手出すの早過ぎた、しくった。
ジャイアンツの人達に警戒されたら今後近くにも近づけんやん。最悪や。
「えー、少しくらいよくないですか?」
「知るか。球団に報告したらもう近づけんからな。」
.
(え、仲良くしましょうよ〜!)
(ははっ、もう黙って帰れって。)
((目は笑ってない...!))
.
340人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「プロ野球」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さや - 柊樺さん» 楽しみにしてますが、あまり無理をしないで下さいね♪ (2019年3月14日 15時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
柊樺(プロフ) - さやさん» やっぱり甲子園は何かありますよね! 小話かなにかで主人公の高校時代の話を書けたらなんて思ってます! (2019年3月12日 17時) (レス) id: e54ee28eca (このIDを非表示/違反報告)
さや - 柊樺さん» やっぱり、あの試合でしたか! 甲子園の魔物を実感した試合でした。「勝って涙の中京大中京、負けて笑顔の日本文理」名言だと思いました。日本文理の投手は忘れましたが、中京大中京のエースは堂林さん。優勝決定時は外野手してましたが、彼はエースでした。 (2019年3月12日 7時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
柊樺(プロフ) - さやさん» コメントありがとうございます! その試合を参考に話作ってみました、さすがです!笑 リクエストなどあれば気軽に送ってください! (2019年3月11日 22時) (レス) id: e54ee28eca (このIDを非表示/違反報告)
さや - おはようございます。たまたま読んで、ハマってしまいました(笑) 主人公の高校時代の一戦は、日本文理VS中京大中京の決勝を思い浮かべながら読んでしまいました(時期は少し違いますけどね)。 (2019年3月11日 7時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:柊樺 | 作成日時:2019年2月22日 13時