【呪術廻戦】虎杖の子猫は吐血体質

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紫ノ阿side







目の前で泣いている悟の涙を指で拭き取る。








同時に喉でゴポリ、と嫌な音がした。

口に手を当て咳き込むと、その手には血がついている。






『ゲホッ…。悟、時間がない。楽が耐えられないから短く伝える』









驚いている悟はさておき、聞きたいことがあったため直ぐに口を開く。









『ひとつ、お前私の"体"引き取ったでしょ。五条家の権利使って』









すると悟は頬を赤く染め、アハッと笑いながら恍惚した表情で肯定した。









狂ってやがる…。と私は顔をひきつらせた。

なんで私のこととなるとこうなるの…(頭抱え)









「氷を扱う術師に頼んで凍らしてある。俺の家に居るよ。外傷もない」









『キモｯ………。OK、近々融合できるはずだから氷溶かしておきなさい。服もまだアンタが持ってんでしょ』









どんな手を使ったかは聞かないでおこう。知らぬが仏、聞かぬが花だ。









『それと、可愛い生徒のことだけど。多分なんとかなるよ』









何故わかるのかは、今は教えられないけれど。









「え？」




『それも追々説明する。私が何故楽の体にいるのかも、全部。…時間だ。またね、悟』









段々と体が火照ってきたなと感じながら、私は奥へと意識を沈めた。









大丈夫。また必ず会えるから。

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