アイリスの姫君《d!》 (ページ11)

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9話ページ11

『…それで。

これはどういうことでしょうか？グルッペン総統閣下？』

「ぅぐｯ……」

今私の(暗黒)笑みを見て盛大なる目そらしをしたのがこの国の頂点に君臨する総統様なのですが。

かんっっぜんに見覚えがありました。ありすぎて怒りを通り越して呆れてます。

「こ、これはだな、その」
　

『言い訳などいりませんわ、グルッペンお兄様。まさか数年ぶりの再会がこのようになるとは思いもしませんでした』

「…ﾊｲ。お久しぶりです、ウィリー姫」

グル兄様は兄様の幼馴染みで、よく城に遊びにこられてました。

私もよく一緒に遊んだものです。グル兄様たちも行方不明になっていたのは知っていました。さらにそれが兄がいなくなった日と同じだったということも。

…やはり繋がっていましたか。

『まさか国を統治する御方になっていたなんて驚きです』
　

「私も此処まで大きな国になるとは思ってなかったですよ。信頼できる仲間のお陰です」
　

昔と変わっていないようですね。仲間思いなことも、全て。

…さて。

『閑話休題、本題に入りますわ。単刀直入に聞きます。

　

　お兄様は此処にいらっしゃいますか？』

「この城に踏み入れて、グルッペンと会ったなら。その質問は愚問やないんけ？ウィリー姫」

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あともう少しで受験だ……(死)