#俺の彼女が可愛すぎてツラい

tweet 19 * Ryuto ページ19

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「へ、」




空耳？


今、とんでもないこと言われた気がするんだけど。




『だから、……その、一緒に寝ませんか、って言ったの』


「え、えっと、」




空いた口が塞がらない、まさにこのことだろう。


ポカンと、間抜けに空きっぱなしな口、


Aちゃんが発した言葉を一つ一つ脳にインプット。




「え？」


『……も、いいよ』




変な事言ってごめんね、と早口で言って、背を向ける。


俺が毎日使ってる布団にくるまって、おやすみ！と放った。




「ご、ごめん！その、」



ビックリしちゃって、


なんて言い訳をしてみたけれど、Aちゃんからの返事はない。




“ さくちゃん、そんなヘタレ発揮するんだったら、いつか振られちゃうかもね ”




がりさんの呆れたような、憐れむような、辛辣な一言が頭に浮かぶ。


こんなんじゃ、愛想を尽かされるまで、時間の問題かもしれない。


それでも、言葉に、行動に移せない俺は、


正真正銘のヘタレだ。


……ねえ、Aちゃん、大好きなんだけど、それを上手く伝えられないんだ。


心の中で一人呟いたって届くわけはなくて、冷たくて重い布団に入り込んだ。


はぁ、と小さく吐いたため息、


ため息を吐きたいのは、きっとAちゃんの方なのにね？




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