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10;レッツヒーロー旅行！ ページ10
「アプロス〜！」
『ご無沙汰しています』
学生が夏期休業の時期。
ヒーロー旅行は現地集合となり京都に到着したA。
周囲にはテレビで見たことのあるヒーローや、実際に会ったことのあるヒーローなど多くの人が揃っていた。
「うわ、ちゃんと私服」
『うわってなんですか』
「アプロスならコス着てきそうって思ってたから。
服装については無頓着者って偏見持ってたし」
『仕事とオフの区別はつきます』
話しているのは同期のMt.レディ。
デビューの時期がほぼ同じだったヒーロー。
『Mt.レディの私服はまた良いデザインですね』
「初任給で買ったもの。でも思ったより少なかった…」
『怪物化の敵を捕らえた時ですよね。ウチはインセンティブにして+α のお金を事務達に与えるやり方ですよ』
「か…金持ち」
『今度私の支払いでいいので何処か出かけましょう』
その発言に反応して抱きついてくるMt.レディ。
同期だが2歳年上の彼女、よくAにすがる。
話していると背後から肩を掴まれる。
「お前がアプロスか。雄英卒業新人の」
小麦色の肌に白い髪、赤い瞳。
ラビットヒーロー、ミルコ。
男勝りな性格で注目を集めている武道派のヒーロー。
だがコスチュームじゃない今の格好はテレビで見るイメージとはまた違う。
『ミルコ、初めまして』
「デビュー戦見たぞ、武器を使うんだってな。
中々パワーがあるようじゃねぇか」
『まぁ、金属はそれなりに重さがありますし鍛えてはあります』
「ミルコさんも参加したんですね」
「威勢の良いルーキーがいないか見ておきたくてな。
それとお前達みたいに身体で戦うヤツは嫌いじゃない」
彼女の人間性から旅行に来ることは意外だった。
時間を見て、A、Mt.レディ、ミルコで集合場所である宿泊施設へと向かう。
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作者名：射歩 | 作成日時：2024年3月24日 14時
