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「見せしめじゃあ！！」
勢いよく部屋のドアが開かれて、ホークスの体が鉄針で壁に固定された。
そして物凄い形相でホークスに近づいて行くヴィロナ。
彼女の後ろから数人相棒も来ていた。
「アプロス、大丈夫ですか？」
『ん？うん』
何が起きているのか、一瞬でホークスが拘束されて胸ぐらをヴィロナに掴まれていた。
「あぁあぁ…ヴィロナ！」
「落ち着け！！」
「ガチで串焼きにしたる！！野生狼！！」
「どっちかって言うと人の手で育てられた狼だよ」
冗談抜きで生成した鉄針を手に持ちホークスの顔面にぶっ刺しそうなヴィロナの腕を正常な相棒達が止めにかかる。
そして見事動きを封じられたヴィロナ。
「この所業を許すと言うのかぁ！？」
『あの時点ではとにかく貴方を落ち着かせるのが最優先だったよ』
「醜い嫉妬だこと」
「おまっ……！」
吊るされていた体勢から解放されたホークスがヴィロナを見下す。
ヴィロナもここまで荒れるのは中々ないが、相棒達からしたら今回ばかりはホークスに非があると意見が一致した。
『ホークス、ケガは？』
「なんともないよ、あれくらいなら。
俺の方もゴメンね、びっくりさせちゃって」
『いえ、謝罪をするべきはこちらです』
ホークスに向けて深く頭を下げるAの姿に涙するヴィロナ。
聴取は後にするとして、ヴィロナは相棒達に連れられて客室を出た。
「じゃ、そろそろ用件話すよ」
『チームアップでしょうか？』
「いや！働きはしないよ。今度ファットさん主催でヒーロー同士の顔合わせ的な感じで京都旅行企画してるんだけど、アプロスも来るかなって」
『京都、ヒーロー…オールマイトは？』
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作者名：射歩 | 作成日時：2024年3月24日 14時
