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「…アプロスか。問題ない」
格好のせいで人が分かってもらえなかったが、共に行動するのは大きな実力を持つ
ベストジーニスト。
「元々、我々も目をつけていた違法犯。こちらとしては機会を作ってくれたことに
感謝だ」
『それは何よりです。今回の策ですが…』
「相棒 から聞いている。
リスクのある役を担うようだが大丈夫か？」
『問題ありません。合図を送るのでタイミングの見計らいをお願いいたします』
「引き受けよう」
外にベストジーニスト率いるヒーロー、警察達を置いて変装したAがアジトである廃墟に入って行く。
廃墟の中へ中へ入って行くと大人数の敵達が待っていた。
「よォ…。約束だった30万は持って来てっか？」
軽く頷いてフェイクの札束をそばに来ていた男に渡す。
金額を確認すると、ボスであろう椅子に座っている男の元へ持っていった。
「オーケーだ。来い」
薬の視察を行うために、更に奥に行くよう促された。
人数が分断されるのを見計らう。
頭を掻くふりをして耳の小型インカムを突く。
これが外で待機しているヒーロー達への『突入して問題ない』と言う合図。
あとはベストジーニストの判断。
「個性の力を強めるブーストカプセル剤、そして使用できなくする拳銃用の弾丸。
あとは単純なドーピング。これは5本で8万だ」
『(よくここまで集めたな…。
国外での動きもまた調査する必要があるかも)』
何十種類もの薬の紹介をされて気が遠くなってしまいそうになるが、どれも大切な情報。
頑張って傾聴していると、先ほどいた部屋から物音が聞こえた。
何かと思い下の者を向かわせようとしたボスだが、その瞬間ベストジーニスト達が突入して来た。
「違法薬の不正取引！アプロス、ベストジーニストの事務所が捕まえに参ったぁ！！」
「「！！？」」
先導したのは彼女。鉄針の個性で敵の身動きを取れなくする。
さらにベストジーニストもファイバーマスターを駆使して敵の拘束をする。
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作者名：射歩 | 作成日時：2024年3月24日 14時
