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17;・(編集有り) ページ17
『行っちゃった…』
「行っちゃったじゃないよ。
なに着いて行こうとしてんの？」
『ちょっとでも良かったらしいので』
「小学生が誘拐されるのと同じような状況だったよ」
『いでっ』
ディスられた上、ホークスにパチンとデコピンをかまされた。
人目につきながらも二年坂をでて清水寺へと歩いた。
『ところでホークスは1人で観光を？』
「いや、ジーニストさんとファットさんと一緒で。
午前は寺とか巡って、分散するかってなってここに来た」
『私達と同じような感じですね』
「アプロスってMt.レディさんと行ったっぽいけど…」
『途中逸れてしまって…。
後に合流するので大丈夫です』
Aの言葉に苦笑いをこぼすホークス。
歩いていると大きな清水の門が見えた。
「どうせなら参拝する？
時間どのくらいになるか分からないし。
Mt.レディさんが来たらまた一緒に参拝すればいいでしょ」
現在時刻14時を回っている。
Mt.レディと集合する時間は15時。
あと1時間弱ほどあり土産も購入済みなため清水寺に入ることにした。
大きな門をくぐり手水舎で手を清める。
ホークスがスマホを見ながら参拝の順序を調べてくれていてスムーズに済んだ。
「音羽の滝に行こうか。
まだ20分ぐらいしか建ってないし」
『3本の滝の水をのむやつですよね。
是非行きたいです』
「じゃあその後清水の舞台で」
パワースポットの音羽の滝。
それぞれ意味のある3本の滝から流れる水を飲むと願いが叶う。
Aは午前中に別で願い事をしたため欲深くならないように強い願いはしないようにした。
「こっちから見て右から、延命長寿、恋愛成就、学業成就。
まぁ俺らは学生じゃないから左は飲まないかな」
『じゃあ私は延命長寿で』
「恋愛成就じゃなくていいの？」
『ヒーロー活動に関連付けるならば命を落とさないようにしたいと』
「乙女じゃないな〜」
ホークスの言葉をスルーしながら滝の水を飲む。
彼もAと同じ延命長寿の水を飲んだ。
「俺ちょっとこの辺り歩きたいから、アプロス先に上行ってて」
と言われたAは清水の舞台へ向かい、ホークスは留まった。
そして再び音羽の滝の水を飲む。
「悪いっすね、神様。俺って欲深いから」
空を見上げて真ん中の筧の下で呟いた。
その後清水の舞台で二人景色を眺めているとMt.レディから連絡があり一緒にいたというミルコと共に合流を果たした。
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作者名：射歩 | 作成日時：2024年3月24日 14時
