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驚くAを他所で、Mt.レディは慣れているのか上手くファンと対応している。
「アプロス、めっちゃファン！握手して！」
『へ、はい』
「ツーショット撮ろ！」
「アプロス頭撫でてー！」
大勢に囲まれて臨機応変に接する。
そして、ファンと写真を撮る時に「もっと笑って！」と言われた時が一番精神を削られた。
『Mt.レディ！？Mt.レディ！』
数十分も人に集られてMt.レディを見失ってしまったA。
小走りで移動し探すが見当たらない。
仕方なくスマホでMt.レディ宛にメールを送った。
-『清水寺の門の前に来れますか？』-
『(返信なしでも良いから既読はしてください…)』
と願いながら歩みを進めようとするとスマホの着信音が鳴った。
発信主はMt.レディ。
『もしもし』
「アプロス？ごめんね、離れちゃって」
『いえ。今どちらに？』
「今ファンの子達と回らないかって言われて…えっと、どこだろう、かんざしが売ってる所にいる」
当然その情報のみでAはそっちに向かえない。
だが、向かったとして邪魔にならないかと心配が出た。
『では、15時ごろに清水寺の門の前に集まりましょう』
「オッケイ。アプロスはどうするの？」
『相棒 達などのお土産を買って回ろうと思います』
時間、場所を確認して通話を終えた。
京都の食べ物の名物は多くあり様々な土産を買うことができる。
八ツ橋、饅頭、飴など沢山買って二年坂を歩いていた。
すると声をかけられる。
「うぉ！アプロスじゃん、やっほー」
声をかけたのは、中学生時代に同級生だった男三人組。
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作者名：射歩 | 作成日時：2024年3月24日 14時
