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『Mt.レディはどんな事を願ったんですか？』
「き…気になる…？」
鈴虫寺を出てどこか行こうと歩いていて気になり質問したA。
少し苦い顔をしたMt.レディは悩む仕草を見せた。
『いえ、差し支えなければ聞いてみたいなと』
「ま、まぁ仕事が上手く行きますように、的なことかな〜」
『流石』とAに褒められるが、本当はかなり自分事の願いをしていた。
対抗のようにMt.レディもAに質問した。
「アプロスは何の願い事したのよ！」
『私？』
「恋愛ごととか願ったの？」
『いえ、色恋沙汰はしばらくしないつもりですので。
だって恋愛なんて青春を謳歌してる学生がするものですもん』
「なぜ…？」と思うMt.レディだったがAは続けた。
『私は皆さんとの良い関係が末長く続くようにとお願いしました』
「恋しないのに誰かと付き合ってるみたいな願い事！？」
『もちろんMt.レディも含んでいますよ』
良い関係が続いてほしいなんてカップルがいる見たく言ったAらしい願い事だが、皆さんという中に自分がいるという事に嬉しさを感じたMt.レディだった。
その後は昼になり、近場の食事処で昼食をとった。
宿泊施設には16時に戻るので食事後は清水寺、清水坂に向かうことにした。
「アプロス、あの量の御膳一式完食って…」
『美味しくってつい』
昼過ぎの清水坂も多くの人集りで賑わっていた。
人の行き交う長い坂の途中には沢山の商店が食品や小物を売っている。
「アプロス、八ツ橋店あるわよ」
「お、Mt.レディ！試食していくかい？」
存在に気づかれる2人。
一回以上はテレビで出ているためいろんな人が2人に詰め寄った。
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作者名：射歩 | 作成日時：2024年3月24日 14時
