【wrwrd】騎士と愛【zm】 (ページ10)

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忠誠.10 ページ10

足早に人気の無い街道を移動する

月の光が暗闇を照らしだした

｢そろそろ休まなあかんな｣

｢そう…ですね｣

｢そんなに心配なん？｣

｢そうですね
皆それなりに腕は立ちますがやはり…｣

｢俺はあんまヘクテールトのこと知らんのだけど詳しいこと教えてもらえん？｣

｢そうですね
束の間の旅路となりますがそのくらいならば…｣

街道を外れ森の中へと入る

火をおこし腰を据えて話し始めた

｢元々ヘクテールトはサイレントの王族の流れを汲んでいます

遥か昔とある兄弟がおりましてその兄が王
弟が兄を守る騎士として仕え始めたのが始まりです

代を重ねヘクテールトの一族は平等という考えを忘れず全てを対等に愛する姿勢を崩しませんでしたが

代を重ねる毎に王族の考えは変質しました

現在のサイレントの情勢をご存知なら分かると思いますが…

全ては自分のため…そう考えるようになり傲慢に高慢になりました

国民の信頼を寄せられていたのが王族･貴族ではなくヘクテールト一族となり
それを疎んだ現国王が国民が逆らえぬよう策を巡らせ私達を追放したというのが大まかな流れとなっています｣

｢なるほどな｣

｢ヘクテールトとサイレントの道は昔から違っていました

追放されるのが早いか遅いかの違いだけだったのです｣

｢そういうことやんな…

所で気になってたんやけどよくうちに来る気なったな｣

｢我々国の話は前々から聞き及んでいましたから

国は豊かであり治安も良い
それに先を見通す力も優れている

そんな国に身を寄せれるなら願ってもないことですから
私の役目は皆を守ること

それを果たせるこの国になら一族の代表としてこの身を捧げても構わないと思うのです｣

｢そうか…｣

パチパチと火が爆ぜる音を聞きながら夜を過ごした

✽+†+✽―

え、なんですか夢ですか

星に色が付いてお気に入り登録も10人とは…
嬉しすぎて悶えました

流石我々だの皆様…人気が凄い

更新無理のない程度に頑張ります

それではまたお会いしましょう