【wrwrd】騎士と愛【zm】 (ページ7)

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忠誠.7 ページ7

｢グルッペン連れてきたでー｣

扉が開きそこから入ってきたのは軍服に身を包んだ金髪の男と七三分けにしているから黒髪の男だった

｢お前がゾムと互角にやりあった奴か｣

｢…｣

確かこの国の総統の名前がグルッペンのはずだ

もしも本人ならばここに連れてこさせた張本人となるが

｢それがどうした｣

｢お前は自身の雇い主を斬ったそうだな｣

｢向こうが契約違反をした
こちらは元々契約違反を許さないとは明言している｣

｢そうかそうか｣

何処か愉しそうに目の前の男は笑う

｢ゾムに並ぶ腕っ節といい行動といい面白い

お前この国に来る気はないか｣

｢なっ!｣

前振りも何もなく突如もたらされたのは誘い

｢ちょっ､グルさん!!｣

｢何トン氏予想はついてただろ｣

｢…言葉通りこの国の為に働けということか｣

｢その通りだ｣

｢もし私がこの国の為に力を振るうとして其方には何の利益がある｣

｢先程言った通りだお前の力はそうそうあるものでは無い
此方としてもその力があるというのは戦力になる｣

｢だとしても私に何の利益があるのだ｣

｢傭兵と言うのなら各地を転々としているのだろう
国への居住衣食住が保証される

まあそれ以上は要求次第といったところだな｣

｢それは…｣

思っていた以上の好条件に二の句がつげない

そして要求次第ということならもしも叶うなら

ぐっと拳を握りしめ言葉を紡ぐ

｢ならばこの条件は呑んでもらえるだろうか
それを呑んでくれたなら私はこの国に忠誠を誓おう｣

｢…言ってみればいい｣

｢私の一族の者十数名をこの国に受け入れて貰えるだろうか

職を与え衣食住を保証して貰える
それを約束してもらえるのなら私はこの身を捧げよう

心血を注ぎこの国の為に尽力しよう｣

真っ直ぐと男の目を見て言葉を放った

｢気に入った

約束しよう
だからお前の全てを捧げろ｣

口角を上げ笑う

｢ハイル･グルッペン

貴方の為にこの身全てを捧げましょう

ヘクテールト･Aの名のもとこの国に貴方様に忠誠を誓いましょう

なんなりとご命令を総統閣下(マイロード)｣

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評価ありがとうございます!!
すっごい嬉しいです

これからも今作品をよろしくお願いします