忠誠.43 ページ43
｢Aが城下で人気？｣
｢僕もつい最近知ったんやけどな城下の女の子達がAちゃんのこと知ってるか僕に聞いてきてん
なんでやろって思って聞いてみたらあちこちで色々助けて貰った子達がいたらしくてな
僕が声掛けた子も助けられた一人やったみたい｣
｢助けて貰った…ってどういうことなん？｣
｢危ない人達に攫われそうになった時助けて貰ったとか重い物持ってる時に手伝って貰ったとか
大きな事から小さな事まで沢山やな｣
｢はぁ…通りで城に届く手紙が増えたわけやな｣
｢どういう事だトントン｣
｢俺が此処に来たのもその件や
どっからかAさんが幹部だって広まったらしくてな
助けられたって人達から感謝の手紙が届いたんよ｣
｢早速人気が出たか｣
｢Aちゃん知ってる子に僕なんて歯牙にもかけてもらえへんかったよ｣
｢大先生に比べたらそうやろな｣
｢トントン流石にそれは酷すぎへん!?｣
｢事実だと思うがな｣
くっくっとグルッペンが笑う
ガチャリと扉が開き見知った人物が入ってきた
｢おん？珍しい面子やね｣
｢オスマンか､何の用だ｣
｢フィリア国との外交の件報告に来たんよ
皆はどうしたん？｣
｢Aが早速人気が出たらしくてな
城下で大先生が振られたらしい｣
そう言い思い出したかのように再び笑う
｢グルちゃん酷いわ!事実やけど!!｣
｢それかぁ〜､確かにああいう事やってるんやったらモテるやろうな｣
｢？何か知ってるのか｣
｢此処来る途中に見たんよ
大荷物持ってて危なかっしいメイドおってなぁ
階段降りてた時に前見えずらかったんやろな､足踏み外してな
落ちかけたらAちゃんが後ろから抱き寄せて助けてたんよ｣
｢それは確かに…」
｢惚れるやろなぁ｣
｢実際助けられた子声かけてもらって真っ赤やったで｣
一同が深く納得としていると再び扉が開いた
｢グルッペンさん､この件についでなのですが…
皆さん揃ってどうしたんですか？｣
入ってきたのは今話題の渦中であるAだった
｢Aちゃん人気やね〜って話してたんよ｣
「そう…ですか？｣
疑問符を浮かべ首を傾げるAを全員で優しく見た
.｡.:✽・ﾟ＋.｡
遅くなりました
夢主が紳士だよっていう回でした
皆様台風は大丈夫だっでしょうか
私は雨が凄かっただけで被害はありませんでした
ご自愛ください
それでは日常編始っまりですよー!!
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作者名：六花 | 作成日時：2018年3月22日 23時
